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人物紹介①

現時点での登場人物紹介です。

センティア=(孤児ゆえ家名、苗字無し)


一人称は『僕』


名前の由来は『科学』の古語だと考えられる。(名付けの親とを知らぬため、捨てられた時に置かれていたメモにより判明した名前である)


白い髪と桜色の眼を持った少年。


能力名は『科学者(サイエンティスト)


色彩は『無色透明』


現在、12歳


誕生日(教会に捨てられていた日)は3月31日。


生まれつき内臓逆位という身体中の内臓が左右入れ替わっているという特異体質の元に生まれる。内臓逆位による日常生活に影響は無いが若干免疫系統が弱く、季節の変わり目には風邪をひきがちである。


性格は天真爛漫でありつつ、若干意地が悪い一面もあるが、

親代わりのシスターや神父様達からの愛情を受けてきた為、博愛主義者であり、根は真面目で倫理観のしっかりした人間である。


知能はかなり高く、認知されずに人々をまとめ、操る技能について秀でており、その技能を用いて他者を自分の思い通り動かそうと試みることもあるが、彼自身は自分のそういった能力を快く思ってはいないようである。




好奇心旺盛で、無邪気に好奇心を満たし続けるその姿は、まさに『科学者』と言えるだろう。





アイシア=ド=ジオード


一人称は『私』


名前の由来は『氷の花』という意味の古語。


ザクロ王国の伯爵家の1つ、ジオード家の令嬢。


淡い水色の髪と眼を持った少女。


能力名は『霜嵐の世界(コキュートス)

能力の由来である『悲劇』は『自分を庇った愛犬の焼死』


色彩は『水色』


丁寧な言葉遣いと立ち振る舞いは、育ちの良さに由来するものだろう。

仲の良いアレスやセントをよく凍らせる(育ちの良さとは?)が、これは彼女なりの親愛の表現である。つまり、俗に言うツンデレというやつである。


正義感が強く、凛としたその姿は、まさしく霜嵐の世界に咲く、一輪の『氷の花(アイシア)』と言えるだろう。





アレス=ライトニア


一人称は『俺』


名前の由来はかつて戦場を駆け巡った英雄の名。


赤い髪と眼を持った少年。


能力名は『超光速粒子(タキオン)


色彩は『深紅の宝玉(レッドベリル)



パラドクス=コスモスに育てられたらしく、彼から習った知識も技術も豊富である。

不真面目そうな言葉遣いとは裏腹に、意外にも真面目な方であり、『好奇心に突き動かされる科学者(セント)』や『なんでもすぐ凍らせる絶対零度の氷帝(アイシア)』、『いつもぼんやりしている眠り姫(セレス)』と比べると、一番の常識人だったりする。


自分の事で怒ることは稀であるが、友人達の悪口を言われるとカッとなるタイプ。


能力使用時、赤く輝く彼の身体は、今は、『超光速粒子(タキオン)』と言うには、あまりにも遅いだろう。





セレス=ド=ヴィロメント


一人称は『私』


名前の由来は、かつて父、リーフレイ=ド=ヴィロメントが未熟な学生だった時に、『極彩色の森林世界(カラード・フォレスト)』にて彼を救った、序列第5位天使アダマシィアが、当時用いていた偽名である。


ザクロ王国の伯爵家の1つ、ヴィロメント家の令嬢。


淡い緑色の髪と眼を持った少女。


能力名は『生命科学(バイオロジー)

能力の由来である『悲劇』は『愛するものを切り刻んだ生命科学の業』


色彩は『淡緑色』



おっとりとしていて、いつもぼんやりとした表情を浮かべているが、照れるときはちゃんと顔に出るタイプ。いつも眠そうで、趣味は睡眠である。慈愛に満ち溢れており、ケガをした人がいれば、すぐに駆け寄り、治療する。


先人達の『切り刻み』によって得られた知識を用いて、生命の神秘に干渉するその業は、まさしく『生命科学(バイオロジー)』と言えるだろう。




ウリエラ=レジア=ザクロ


一人称は『私』


名前の由来は、『神の炎』を意味する古語。


ザクロ王国の王家の長女。


柘榴色の髪と眼を持った少女。


能力名は『柘榴の暴君(ザクロ・ティラニア)


色彩は『柘榴色』



王家を含む、貴族の社交界に辟易としながら、『礼儀正しい』ペルソナを形成しながらも、素では、年相応の少女である。人生の殆どを共に過ごしたソニアには、全幅の信頼を寄せている。口癖は『不敬罪ですわっ!』。こればかりは『お嬢様言葉』で話すのに慣れているため、素の状態でも『お嬢様言葉』で言い放つことが多い。



同腹の兄はリグドシア=レジア=ザクロであり、


双子の兄は、マギカ=レジア=ザクロである。


母は、現国王の第2夫人であったが、ウリエラ達を出産する際、母体への負荷が大きすぎたため、亡くなってしまった。


現国王は、正妻と結婚させられるまで、伯爵家出身の第2夫人と恋仲であり、正妻と結婚したその日に第2夫人とも結婚するほど、第2夫人を愛していたため、仮にも第2夫人を『殺してしまった』負い目を感じ、現在も、現国王とは疎遠である。


生徒会長の座を争って、オーラとルナとアツい闘いを繰り広げている。



しがらみの多い家に生まれながらも、天真爛漫にはしゃぐ姿は、まさに『暴君ティラニア』だろう。





ソニア=ド=グレイ


一人称は『私』


名前の由来は、かつて王を守る代わりに命を落とした伝説の忠臣の名。


ザクロ王国の伯爵家の1つ、グレイ家の令嬢。


灰色の髪と眼を持った少女。


能力名は、『灰色の剣姫(グレイ・ナイト)


色彩は『やや黒に近い灰色』


ウリエラとは、自分の主人であると共に友人として、姉妹のような関係にある。


足音を殺す技術などを習得しており、家事も護衛も完璧にこなすメイド。



主人を守り抜くその在り方は、まさしく『剣姫ナイト』であろう。





リグドシア=レジア=ザクロ


一人称は『余』


名前の由来は、『神の征服』を意味する古語。


ザクロ王国の王家の長男。


柘榴色の髪と眼を持った大男。


能力名は『柘榴の覇王(ザクロ・カタクテシア)


色彩は『柘榴色』


現在、17歳


長男であるため、王位継承順位は第1位であるが、身分的に曰く付きの第2夫人の子供ということで、血統の高貴さを重視する一部の公爵家からはあまり良く思われてはいない。


現国王からは拷問に等しい『教育』を受け、常に完璧を果たし続け、圧倒的な力と威厳から、同級生達からも尊敬されながらも、恐れられていた『孤高の王』であったが、セントの応援により、自身が自分の心を犠牲にしながら耐え続けてきたこと、そして、既に自分の心に限界がきていたことを自覚。今後は、人々から畏れられるのではなく、親しまれ、国民と共に歩む『良王』となることだろう。


民と共に歩まんとするその王としての在り方は、『覇王カタクテシア』と呼ぶには優しすぎるのかもしれない。





ラストレシア=レジア=ザクロ


一人称は『俺』


名前の由来は、古典文学の名作、『恋は散りゆく薔薇のように』にて、主人公達の恋路の障壁として立ちはだかる悪徳領主の名。


ザクロ王国の王家の次男。


柘榴色の髪と眼を持った細身の男。


能力名は『柘榴の暗君(ザクロ・ラミストラ)


色彩は『柘榴色』


現在、16歳


王家の次男で、王位継承順位は第2位。プライドが極めて高い。真っ直ぐ王道を征くリグドシア王子とは反対に、権謀術数をめぐらせるタイプ。彼は幼い頃は純粋な子供であったが、現在に至るまでにかなりの変化があったようである。


現国王の正妻の息子であり、公爵家を含む、複数の『貴族至上主義派』の人々から支持されているが、現国王からは嫌悪されている。


曲がりなりにも自分の味方には敬意を払うタイプであり、自身に従順なものには、貴族でないものにも相応の態度で応対する一方、自身の王位継承の正当性を示す『血統主義』の考え方を捨てるわけにはいかず、葛藤している。リグドシア王子を憎悪し、暗殺を企てた事も『多々』あるが、ことごとく失敗に終わっている。


悲劇の運命に足掻きつつける彼を『暗君(ラミストラ)』と呼ぶのは、間違いであろう。







マギカ=レジア=ザクロ


一人称は『僕』


名前の由来は『魔法』の古語。


ザクロ王国の王家の三男。


黒柘榴色の髪と眼を持った少年。


能力名は『黒柘榴の慧王(ザクロ・スカラティア)


色彩は『黒柘榴色』


王家の三男で王位継承順位は第3位。ウリエラの双子の兄。


若くして人類史上最高の天才の1人と呼ばれている少年。


ザクロ王族は生まれてから数ヶ月後には、牛乳に『青い木の実』を砕いた物を飲まされ、それにより、他の者達よりも早く能力を身につけることになるが、彼の知能は、この時に得た能力による物らしい。


かつて記者がマギカ王子に尋ねた際には、


「僕の能力は『自分の知能を大幅に向上させる』能力です。ですから、リグドシア兄さんみたいに、攻撃力があるわけでもないですし、僕は王には向いていないですね、ハハハ。」と微笑んで言ったそうだ。


性格は天真爛漫で極めて温厚である。


彼が現時点で生み出した研究成果は多岐に渡り、『割れない』とされてきた『原子』を構成している、さらに微小な粒が存在することの予言、証明、さらにはその組み替え方まで生み出したそうだ。社会に混乱をもたらさないためにも、組み替え方は秘匿しているが、パラドクス=コスモスによる賞賛から、どうやら再現に成功しているらしい。


生物学の分野では、齢10歳にして、コスモスのリーフレイ=ド=ヴィロメント教授の研究から、興味を持った生物の進化の情報が保持されている『遺伝子』の構成分子を解明、それを組み替える技術を開発。


これには『始まりの世界(ガイア)』に住む『聖神教会(セイント)』の司祭達から、「神への冒涜だ!即刻研究を停止せよ!」という要求がなされたが、「ここは『幻想世界(アカデミィア)』ですから。『無知は罪』、『無関心は罪』ですよ。」と幻想世界のルールで反論し、研究を止めることはなかった。


本来は『コスモス』に入学する予定であったが、入学式の前日の夜に、急遽、『クリスタリア』に留学することを希望。現在は『クリスタリア』に所属している。








人々には理解しきれない高度な知能を活用し、編み出された様々な『科学技術』は、古代の人々が夢に見た『魔法(マギカ)』と何が違うというのだろうか?










ケトラシア=レジア=ザクロ


一人称は不明。


名前の由来は、『生物学(クリアトレ)』の由来でもある、『創られたもの』を意味する古語。


ザクロ王国の王家の四男。


黒柘榴色の髪と眼を持った子供らしい。


能力名は『黒柘榴の威王ザクロ・ディナミティア


色彩は『黒柘榴色』


現在年齢不明。


社交界に出てきた事もなく、謎の多い子供。


そのため、様々な噂が存在し、


『3歳にて、100人の敵兵を『蹂躙』してみせた。』という噂まで存在するが、真偽は不明。


もし本当ならば、まさしく『威王(ディナミティア)』という名に相応しいだろう。




オーラ=ジ=サンドレア


一人称は『オレ』時々『オレ様』


名前の由来は『黄金』を意味する古語。


ザクロ王国の五大公爵家の1つであるサンドレア家の次男。


黄金色の髪と眼を持った少年。


能力名は『稲妻の暴君(エレクド・ティラニア)


色彩は『黄金色』


ウリエラ、ルナとは幼馴染。ルナは従姉。


自分の血筋を誇りに思っており、貴族主義的な一面が強い。


兄が1人おり、飄々としている兄とは正反対に、苛烈な性格をしている。


生徒会長の座を争って、ウリエラとルナとアツい闘いを繰り広げている。


生徒会長には自分こそがふさわしいと考えているが、何故そこまでして生徒会長になりたいのかは不明である。



横暴に我が道を征く、彼の在り方は、まさしく『暴君(ティラニア)』だろう。




ルナ=ジ=ムーンフィリア


一人称は『私』


名前の由来は『月』を意味する『旧砂漠世界語』。


ザクロ王国の五大公爵家の1つであるムーンフィリア家の長女。


紫色の髪と黄金色の眼を持った少女。


能力名は『紫月の姫君(プルファ・クイニア)


色彩は『紫色』


ウリエラ、ルナとは幼馴染。オーラは従弟。


黄金の眼は、サンドレア家出身の父による遺伝であるが、同じ眼を持つオーラの傲岸不遜な眼とは異なり、こちらを見透かさんとするような、落ち着いた眼をしているように思える。


生徒会長の座を争って、オーラとウリエラとアツい闘いを繰り広げている。


生徒会長になりたい理由は公言しており、『1番が好きだから』。


浮世離れした性格と、常に品性を持って行動する彼女の在り方は、まさしく『姫君(クイニア)』だろう。





パラドクス=コスモス


一人称は『私』


名前の由来は『自己矛盾』を意味する『旧■■■■語』。


都市一つを形成する程の巨大な教育機関『コスモス』の最高権力者であり、


序列第1位の天使である。


『コスモス』で『医学科(メディシア)』の『教授(ロード)』も兼任している。



虚世の入江(ブラックホール)』を彷彿とさせる、黒い髪と眼をした、少年のような『天使』。


能力名は『■■■■■(■■■■■)


色彩は『黒色』


現在、年齢は彼と天使達、主神の脳内にしか記されていない。


現時点で世界最高の頭脳と世界最強の能力を保持している。


言葉遣いは極めて紳士的である一方、やや子供のような一面も持ち合わせている。


常に愛用の黒いコートを着用している。


彼のコートは、洗濯をしなくても清潔な状態を保ち続ける効果が『付与』されていて、2000年以上使用しているが、糸のほつれの1つでさえ存在しない。


かつて砂漠世界に降り立った時は、『周囲の気温を下げてまで』このコートを手放さなかった。


とはいえ、風呂に入る時は脱ぐらしい(そりゃそうだ)。


完全記憶能力を持っていて、一度でも見たものは忘れないし『忘れられない』。


医師としても世界最高であり、他にも様々な分野で世界最高の座を欲しいままにしている。



あまりの全知全能さから、『パラドクスでも不可能』という、『困難さの最上級』を表すことわざまで生まれたほどである。





人を傷付ける事を好まず、人の傷を治してやりたいと思い、『医学』という分野を開拓、発展させた彼が、





『回復系』である『白色』の真反対の色彩である『黒色』を持ち、





『一切合切の回復系能力』を『絶対に』使うことができないのは







まさしく『自己矛盾』であろう。









クロノス=レジア=ザクロ


一人称は『ワシ』


名前の由来は『7番目』を意味する『旧■■■■語』。


ザクロ王国の王家の一員である。


灰色の髪と眼と髭を持った老人。


現在???歳。


能力名は『自由時間の世界(タイム・アタラクシア)


色彩は『ライトグレー』


『コスモス』の『世界科(ワールド)』の『教授(ロード)』を務めている。



毎年毎年、生徒達の中から気に入らない者を選ぶと高倍率で時間が流れる世界に送ることから、『老害』と呼ばれることが多々ある、白髭を蓄えた老人。


しかし、どういうわけか、初回授業で最も高倍率の世界に送られた生徒は、のちにコスモスの教員となることが多く、他の教員達は、クロノスが選んだ生徒に注目しがちである。


ちなみに、今年はセンティアとアレス、アイシアとセレスの4人が初回授業としては『史上最高倍率の60倍』で送られることとなった。


アレスとは過去に何かしらのイザコザがあったようで、お互い、少し気まずいようである。


現時点で『天使化』、『羽化』に最も近い人物の1人であるとされており、『人間』のなかでは最強の部類に入るらしい。



時の流れを操ることができながら、その能力に翻弄された人生を送っている彼は、本当に『自由』なのだろうか?




テトラ=リリウム


一人称は『私』


名前の由来は、『4番目』を意味する『旧■■■■語』。


聖神教会(セイント)』の『教皇』を務めている


序列第9位天使。


教育機関『クリスタリア』の校長も兼任している。


藤色の髪と眼を持った『少女』(自称)のような『天使』


能力名は『■■■■(サイコパス)


色彩は『限りなく白に近い緑色』


年齢は、彼女と主神、天使達の脳内にしか記されていない。



間違いなく世界で一番性格が悪い。


能力は本人の性格が色濃く影響する事もあるらしいが、どのような悪辣な精神を持って生まれたら、あのような能力を手にすることになるのだろうか。


アレス曰く、『最悪な奴が最悪な能力を持ってやがんのは、最悪だが、せめてアイツで良かったとも思えるなぁ。』


パラドクス曰く、『ふむ、間違いなく貴方にピッタリな能力ですね。』


クロノス曰く、『他人に関心のない、こやつが能力保持者でよかったわい。』


彼女はとても可愛いらしく振る舞う反面、怒りのスイッチを押してしまうと大変危険である。

パラドクス達は、顔見知りであるため、『喧嘩』で済むが、常人はまず間違いなく『■■』されるだろう。


禁忌ワードは『年齢』、『貧乳』の二つである。


基本的に天使になった時点で加齢が止まるため、彼女はもう『成長の余地がない』のである。


噂ではマギカ王子が『クリスタリア』に編入したいと要求した際、『巨乳化薬』の開発と引き換えに入学を許可したなどという噂が『広まったが、数時間後には消え失せた』。


校長としての職務は殆ど何もせず、部下達に仕事を投げっぱなしであるが、部下からは『命の恩人』として崇められているため、信頼は厚い。(どの口がそんなことほざいているのやら)





彼女は『サイコパス』だ。間違いない。『だろうか?』とかじゃなくて『間違いない。』






アダマシィア


一人称は『私』


名前の由来は『不屈の石』を表す『旧■■■■語』。


小麦色の肌と淡い緑の髪と眼を持つ少女。



能力名は『生物災害バイオハザード


色彩は、『限りなく黒に近い緑色』


年齢は不明。(砂漠世界では、年齢を数える習慣がなかった。というか、そもそも『一年』という概念が無かった。)



普段は『極彩色の森林世界(カラード・フォレスト)』で生活していて、1年中、お気に入りの緑のワンピースを着ている。

このワンピースは彼女お手製の品で、破けても汚れても、能力ですぐに直せるという優れものである。


序列第4位天使とは恋仲のようで、

彼の所有している『無限落下の天空世界インフィニティア・スカイヴォイド』を訪れることがある。


普段からぼんやりとした表情をしていて、1日の大半を寝て過ごしているらしい。


他の天使達とは異なり、『能力を獲得してすぐ『羽化』する』という、類稀なる才能に恵まれている。




かつての『砂漠世界』の在り方を、1時間で緑に覆われた『森林世界』に変えた彼女の能力は、まさしく『生物災害バイオハザード』と言えるだろう。






シャルル=ド=ワールドゲート


一人称は『私』


名前の由来は、『熱と気体の体積の関係式を発見した物理学者』の名。


生まれは、ザクロ王国の伯爵家の1つ、ロベール家の出身であるが、後に『門番』としての能力に目覚め、『門番』特有の苗字である『ワールドゲート』の役職名を授与された。


薄い金色のぐしゃぐしゃの髪と眼を持つ恰幅の良い道化のような男。


能力名は『天空世界の門番インフィニティア・スカイヴォイド

危険世界の1つである『無限落下の天空世界インフィニティア・スカイヴォイド』へのゲートを開くことのできる能力である。


色彩は『ダークグレー』


年齢は30歳で、レスター=ハイストラ教授とは同期である。


若い頃はレスターと2人で中々のヤンチャっぷりを発揮していて、クロノスに『当時の最高倍率』で飛ばされた経験がある。


今では、すっかり温厚な性格になり、生徒達からは親しまれている。


今でもレスターをからかったりする姿が『コスモス』の日常になりつつある。


彼の作る冊子は、『コスモス』の外の教員達からの評価も高く、『異世界』についてまとめた本を出版した際には初日で完売したそうだ。



仕事をしない『教授(クロノス)』の代わりに、生徒達に『異世界』の魅力と危険性を伝える彼は、『門の番人』としてこれ以上ない適任者であろう。






レスター=ハイストラ


一人称は『オレ』や『僕』


名前の由来は、親に訊く前に両親が亡くなったため、不明。


生まれは『圧政』と『生まれによる格差』と『ファルトス湾奇襲事件』で悪名高い、アラント帝国。


茶色いトゲトゲした髪と眼を持った男。


能力名は『滅火の剣士(アメギド・ソード)

悲劇は、『戦火による家族の焼死と自身の全身火傷』


色彩は『黒に近い青』


4歳の頃、戦火に家と家族を焼かれ、自身も焼死しかけていたところをパラドクス=コスモスに救助され、序列第2位天使に治してもらった過去がある。


性格はお調子者そのもので、ふざけた行動ばかりしているように見えるが、教科書の内容を一字一句正確に暗記、理解しているくらいには優秀。歴史の授業をすることに誇りを持っており、彼の歴史の授業はかなり評判が高い。


『コスモス』での生徒時代はシャルルと共に、不良として有名であり、特にクロノス教授とは仲が悪かったが、パラドクス校長の命令を聞かないことは一度たりとも無かった。


火に焼かれた彼が、家族の死後に『滅火』の能力を手に入れるとは、なんたる皮肉だろうか?

美しい白亜の宮殿、クリスタリアの中心に聳える校舎の最上階に位置する校長室。

落ち着いた雰囲気のその部屋に響く声が2人分。


「ふ〜ん、マギカ君かぁ。噂は前に聞いた気がするよ〜。


・・・どうして『クリスタリア(ウチ)』に入りたいのかな?」


世界の中心を自負する少女が手元の書類をつまらなそうに眺めながら、尋ねる。


「理由を言う必要がありますか?」


限りなく黒に近い髪と眼を持った少年が不思議そうに首を傾げる。


「いや〜、入学した後に『実はコスモスのスパイでした〜』なんて事になったら嫌なんだよね〜。



うーん、答えたくないなら良いけど、一応最後にもう一回だけ聞くけど、答える気はないのかな?」


「『コスモス』ではなく、『クリスタリア』の方が素晴らしい教育機関だと思った、、、それだけですよ。テトラ校長。」


「・・・そっか。まぁ、別にどうでもいいんだけどさ。


お姉さんも、自分の学校褒められて悪い気はしないし、マギカ君が優秀だっていうのは、パラドクス先輩から聞いてるしね〜。


うんっ!いいよっ!入学を認めようっ!」


テトラは清々しい笑みを浮かべる。


「「ただし、1つ条件がある」ーーでしょう?」


テトラの声にマギカが被せる。


自分の言う言葉を読まれた少女が唇を尖らせて言う。


「・・・そういうのはモテないよ?」


「・・・生憎、王子というだけで、女性には好かれるので。」


「もうっ!真実の愛って言うものを知らないのねっ!」


マギカは微笑んだまま、何も言わない。


「・・・そこはツッコむべきところよ?私も最初は慣れなかったけど。」


社会不適合者としての先輩が講釈を垂れる。


「そうなんですね、そんなことより、条件を伺っても?」


「あー、うん。そのーーーね?ホラッ!お姉さん、ちょっと発育が良くなくて、、、、」


テトラは、なんとも気まずそうに言う。


「天使になるとその時点で身体の成長が止まる、と言う話は、パラドクス校長から聞いていましたが、本当なんですね。」


「だからさ、、、なんか、こうっ、いい感じのお薬作れない?天才なんでしょ?」


「校長は今でも魅力的ですよ。わざわざ脂肪の塊を付け足さなくても、今のままの方がよっぽど美しいですよ。」


マギカは微笑みながら言う。


「・・・本当にその内、路地裏で刺されないか心配だわ。


って!はぐらかさないでっ!」


「つまり、『私を巨乳にする薬を開発してくれるなら、入学を認める』ということですか?」


「言わないでっ!」


「もしも、今、確認しなかったら、僕が『腹部の脂肪を増やす薬』を作ったとしても文句は言えなかったですよ?『胸』とは断言されていなかったので。」


「何よ、その最悪な薬〜。


・・・とりあえず、できる?」


「まぁ、『それくらい』できると思いますけ『ホントッ!!!!!!!!!!!!!?』・・・ど。」


少女は花が咲いたように笑う。


「というか、入学を拒否されても困るのですが。


多分、今頃『コスモス』では入学式が終わっているでしょう?。」


「「いきなり押しかけといて良く言うよ。全く。」、でしょう?」


「またやった!!!お姉さん、ホントに君のこと嫌いになるよ?」


「それは困りますね」


全く困らなそうにマギカは言う。


後に彼女が、『コスモス』に押しかけるなどとは全く知りもせず、あるいは、彼ならばそれさえも予想しているのかもしれないが、マギカは続けて、


「では、よろしくお願いしますね、テトラ校長。」


「うんっ!入学おめでとうっ!入学式はさっき終わったばっかりだけどね!」


セントとアレスとアイシアとセレスが自己紹介をし合うのと、


マギカとテトラが握手を交わすのは


同時だった。

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