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別離
別れは突然にやって来る
両親が私の部屋に来た。
コンコン
「はい」
…
…
「征十郎今話しいいか?」
…
…
「いいよ」
…
…
「中に入っていいか?」
…
…
「いいよ」
…
…
両親が私に話があるのは久しぶりだな
…
…
「征十郎、お前と話すのは久しぶりだな。」
…
…
「話と言うのは母さんとも話し合った結果
お前にこの家から出て行ってもらうことにした。」
…
…
「このままでは私達もお前も共倒れになる。
金は無限には無い。
これ以上お前を養って行く体力も金も私達には無い。」
…
…
「だから、1ヶ月後には出て行ってくれ。
私達はこの家を売り静かに暮らしたいんだ…」
…
…
まさかの別離宣言を受けた。
薄々は気づいていた。
両親が疲れきっているのを…
でも、まだ行けるまだ行けると甘えた。
結果がこれか…
仕方無いか…
…
…
「わかった」
…
…
「そっか…すまんな征十郎。」
…
…
両親は出ていった。
出ていけ姿を久しぶりにチラッと見たが
両親2人とも凄い疲れきっていたな。
無し