見えぬ道は今も……
詩・短編を書いてみました
気に入っていただけるか分かりませんが
一生懸命に書いてみました(^_^)
1000文字以内で書いてあります
物語の断片や本の1ページのようなモノだと思いながら
暇なときにでも読んで
楽しんで頂けると幸いです(^_^)
触れると指に刺さるような冷たい鉄で作られた橋の上を歩いている僕。
人や荷物を運ぶのに使われていたであろう線路が敷かれている。
きっと
この線路の駅では多くの人が言葉や想いを交錯させたに違いない。
でも
その事柄は既に過去のもの。
この線路は廃線となって
その存在意義が出がらしのように変化してしまっていた。
周りは濃霧に包まれ
この先や周辺は全く見えない。
まるで異世界への入り口のようで
僕の警戒心が引き返すことを勧めている。
でも
鍛えられた好奇心が僕の足を前へ動かしてしまう。
なぜ進むのを止められないのか。
良く言えば「勇敢」。
悪く言えば「無謀」。
この2つの言葉が均一に混ざりあって
今の僕の足を動かしてしまっているのだろうか…。
とにかく今は前へ進むしかない。
僕は再び足を前に出す。
すると
僕の拒絶するような。
大鳥が鳴いたような音が「キィー!」という耳を貫く音が響いた。
もちろん
線路の鉄が軋んだ音なのだろうと思ってはいるが。
このような場所を歩いていれば
やっぱり怖い。
僕はその緊張から逃げるように
自問自答して始めた。
それは「僕は何をしに来た?」や
「このまま進んで良いのだろうか?」から始まり。
いくつかの質問をした後に
自分へこんな質問をした。
「私は前へ進んでいるのだろうか?」。
暗中模索。
今の状態は
まさにその言葉が当てはまるだろう。
「進んでいるさ」と言い聞かせても
上下左右は全く景色が変わってはいないのが現実で
次第に「お前には出来ない」と
別の自分が自分を進むのを止めさせるように語りかけてくる。
でも
進むのは止めたところで濃霧の道を戻るだけ。
だったら進むしかない
進めば何か変わる。
そう信じるしかないから…。
そして
まだ見ぬ明日を探すために……。