第三話 相棒
義姉妹シリーズの前に投稿するつもりが遅れてしまいました。
ステータスに体力をつけていなかったのでこの話からつけさせていただきます
咲間 蓮治
Level:1 (Level上限∞)
性別 :男
年齢 :17
種族 :異世界のハイヒューマン
属性 :火 水 風 土 光 闇
職業 :オールマイト
固有ユニーク魔法 :翻訳魔法 (Level 85)
Level 10:獣語翻訳 解放済み
Level 20:精霊語翻訳 解放済み
Level 30:呪文翻訳 解放済み
Level 40:古代語翻訳 解放済み
Level 50:残留意思翻訳 解放済み
Level 60:遠距離翻訳 解放済み
Level 70:翻訳付与 解放済み
Level 80:意思翻訳 解放済み
スキル
言語理解:人、亜人の言葉を理解し話すことができる
身体強化:身体能力を全面的に底上げする
※デバブによるステータスダウンの影響を受けない
専用武器作成:武器となるものをイメージすると作成することができる
※作り出した武器は自分かパーティーメンバーしか扱うことができない
全知全能:この世のあらゆる情報を記憶の中から引き出せる
光の加護:ステータス上昇,状態異常無効化,あらゆる聖なるものに愛される
闇の加護:ステータス上昇,即死攻撃無効化,魔力切れ無効化
命の扉 :?????????????
滅びの呟き:?????????????
腕力:2000(+0)
防御力:1000(+0)
魔力:2000(+0)
精神力:1000(+0)
出たはいいけど色々おかしいところばっかだよこのステータス。
Level 1で腕力2000?勇者でさえLevel 1で500程度だよ?防御力1000?動くダイヤモンドだよ‼あぁ魔力も2000越え、賢者のLevel 1じゃ大体500行くか行かないだよ?精神力も1000?メンタル強すぎだよ...
「はぁ...あのおじいさんちょっと盛りすぎだよ。いろいろ底上げしておくって言ってたけど、もうこれじゃ魔法がとか関係なくデコピンで俺ツエーできるぐらいチートだよ...」
「俺ツエーがどうなされたのですか?蓮治様。」
「ウワッ!てなんだネイスか、脅かさないでよー」
「失礼しました蓮治様。ノックしても返事が返ってこなかったので何かあったのかと思い勝手に入ってしまいました。お許しください...」
あっちゃーネイス涙目になっちゃってるよ、怒ったつもりはないんだけどなー。完全に泣かれる前に誤解を解かないと。
「ネ、ネイス別に僕は怒ってるわけじゃないよだから泣かないでくれると嬉しいな、なんて。」
「ほ、本当ですか?本当に怒ってませんか?」
ウルウルした目でネイスは僕を見上げてくる、何この子可愛すぎる。
「本当だよ、あれくらいのことじゃ僕は怒ったりしないよ、だから泣かないでほしいな。」
ネイスは僕の気持ちを理解してくれたのか涙を拭いてニコッと笑ってくれた。
「それはそうとネイス、僕に何か用があったんじゃないの?」
「あ、そうでした。お母さんがお昼ができたから呼んできてって言ってたんでした。それと何かお話があるそうです。」
「分かった、よし行こっか。」
★
「これ凄く美味しいです‼ところで、僕に話があるって聞いたんですがどうかしましたか?」
「話って言っても小難しいことじゃないさ。あんた、アタシの弟子になってみる気はないかい?これでも一応魔剣士をやっていてね、あんたに魔法の才能を感じるのさ。と言ってもアタシは火属性しか使えないからあんたに適性がなかったら基礎魔法しか教えてあげられないけど。」
これは好都合だ、どこかで練習したいと思ってたし断る理由もないから弟子になるのもいいかも。
「魔法の練習ですか⁉是非お願いします‼弟子にでもなんでもなるので魔法を使えるようになりたいです。」
「あんたならそう言うと思ってたからもう準備してるよ。食べ終わったら早速裏の森で練習するか。それとあんたの適正属性教えてくれないか?それ次第で内容が変わるからね。」
「適正属性ですか?確か火 水 風 土 光 闇です。」
ガシャーン
皿を洗っていたネスティスさんの手が止まった。なんか震えてない?
「あ、あんた...全属性適正だっていうのか?もしそれが本当だったら王都の賢者より上だよ。」
なんか震えがはしげくなってる。
「ハハハハハ」
なんか笑い出しちゃった。
「すごい、すごいよあんた。全属性適正なら魔力も相当なはずだよ今どのくらいか教えてくれないか?というか今何レべか教えてほしい。」
「えっとレベルは1で、魔力は2000程。」
「レベル 1で2000⁉歴代の賢者でもレベル1じゃ500が最高だぞ。(...こいつだったらあの人の夢が叶うかもしれない...)」
「え何か言いましたか?」
「いやなんでもない。それじゃあさっさと食べてしまいな。練習するんだろ?」
「は、はい分かりました!」
僕はネスティスさんにせかされて急いで食べた、そのおかげで何度かのどに詰まらせてしまったがネスティスさんの料理はとてもおいしかった。李桜たちがこっちに来てるなら3人を呼んでご馳走してもらおう。
「ご馳走様でした。」
「それじゃあ裏に行くよ、ついてきな。」
僕はネスティスさんの後を追い裏口から森の訓練所に出た。どの道具もかなり使われた跡があるが手入れをきちんとしているからか新品同様に見える。
ネスティスさんに好きな武器を使っていいと言われたんだが
「ネスティスさん僕自分の武器があるのでそっちを使ってもいいですか?」
「あれ?あんた武器なんて持ってたか?」
ネスティスさんの言う通り僕は武器なんて持っていない、そこでスキル〖専用武器作成〗の出番だ。
あのおじいさんが言うにはスキルは使おうと思ったら普通に使えるらしい。後はスキルの説明通り作りたい武器のイメージをするだけだ。
「剣道してたから刀でいいかな...」
「ん?蓮治何か言ったか?」
「ん?あ、いや何も言ってませんよ。」
「そうか。」
それじゃあ刀をイメージして。
「スキル〖専用武器作成〗を使用。」
スキルが使用されると僕の目の前に、刀身が光に包まれ柄の部分に黒と金で刺繍がされた刀が地面に刺さっていた。
いきなりのことで驚いているネスティスさんを無視して僕は何の迷いもなく地面に刺さっている刀を引っこ抜いた。引っこ抜かれるのと同時に光に包まれていた刀身は本来の姿を現した。どす黒い血のような色をした刀身だ。名前を付けるならそうだな、日本だったら妖刀○○ってなりそうだ。
武器も出たことだし早速訓練をしようとネスティスさんのほうを向くとなんだかすごく驚いている。
驚いているネスティスさんを見て驚いているとネスティスさん急に駆け寄ってきた。
「ちょっとあんたそれ貸してみな。」
とネスティスさんが柄に手をかけると何故か刀身がまた地面に刺さった。
「これ重過ぎってレベルじゃないぞ、蓮治は何でこんなモノを持てるんだ?」
「す、すみませんこの武器僕にしか扱えないようになっているので。」
僕はひょいっと刀を抜きながら答えた。
「ならあんたが持ったままでいいから見せてくれないか?」
「いいですよ。」
ネスティスさんは僕の了承を得るとまじまじと刀を見始めた。
そんなにすごいものなのか?一応強そうなオーラを放って持ってるだけで力があふれてくる感覚はあるが。
一人でぶつぶつ言っているとこの刀が何か分かったらしい。
「赤い刀身に黒と金の刺繍...もしかしてこれ血鬼神シリーズの武器かも。本物だとしたら神話レベルの武器だぞ。鑑定系の道具かスキルがあれば調べることができるんだが、蓮治さすがに持ってたりはしないよな?」
「えっと、それに近いものなら...」
「ホントか?早速調べてみてくれないか?」
「は、はい。〖武器能力翻訳〗」
翻訳魔法を使うと刀身のあたりからステータスボードに似た光る板が出てきた。
「翻訳魔法?聞いたことがないな、だが鑑定できているんだから良しとしよう。」
「あれ?ネスティスさんもこれが見えるんですか?」
「あんステータスボードが見えるんだからこれも見えるに決まってるじゃん。それはそうと、ホントに血鬼神シリーズの武器とわね。」
百鬼夜行
Level:1
部類:神剣 刀
シリーズ:血鬼神
製作者:不明
固定スキル
魔法消滅
※刀身が魔法に触れると魔力を吸収し自分のものとする
百鬼顕現
※この刀に宿る百鬼の力を解放し魔物を使役する
陰の道
※陰から陰に移動する
特殊効果
吸血
※30秒に一回刀身で切った相手から体力と魔力を200奪う
神滅
※精霊,神獣,神を完全に消滅させる
腕力上昇 +4000
魔力上昇 +2000
...どう見たってチートすぎる。神滅って神を消滅させることができるのか。これ作った人絶対邪神とかの類でしょ。てか絶対に後先考えないで作ったな。これ一本で世界滅ぼせるよ......
「蓮治一つだけ言っとく、世界滅ぼしたりしないでくれよ。」
「当たり前ですよ‼何ふざけた冗談言ってるんですか。」
「まあまあ、もしものためだ。」
ネイティスさんは笑いながら立ち上がり剣を手にした。
「さあ、あんたにすごい相棒ができたことだし訓練開始といこうじゃないか。ただし、アタシの指導はきついよ?」
「どんな試練も乗り越えて見せます‼」
「いい心意気だ。じゃあまずは魔力を感じるために座禅3時間!」
「え?剣持った意味...」
「つべこべ言わずにサッサとする!」
「はっはい!」
この日からネイティスさんによる地獄のような訓練が始まった。
あぁ李桜たちは今頃何をしているだろうか。
お読みいただきありがとうございます