義姉妹エピソード/始まりの物語 前編
義姉妹のお話です
義姉弟構成はこうです
長女 美紗音 (みさと)
次女 愛美 (えみ)
長男 蓮治 (れんじ)
三女 李桜 (りえ)
ここはとある広場
「......い、おーい。」
だれかに呼ばれている気がする。
おかしいな、今日おねーちゃんたちは外に留まるって言ってなかったっけ?
「ん......誰?アッ!起きて美紗音お姉ちゃん、愛美お姉ちゃん!」
「うーん?李桜?」
「どーしたのそんなに焦って......zzz」
「愛美お姉ちゃん寝てる場合じゃないの。ほら周りを見て。」
そんなに慌ててどうしたのだろう?なんでここに李桜がいるんだろう?
姉二人はそんなことを考えながら改めて周りを見た
三人がいた場所はとてもとても真っ白で何もない空間だった
......
「「ここどこ!」」
「だからアタシは知らないって言って......」
「アッハッハッハwww」
「「「⁉」」」
突如姉妹三人しかいないはずの空間に笑い声が響いた。
三人はいきなり聞こえた笑い声に驚き周りを見渡す。
するとさきほどは何もなかったはずの空間にテーブルと椅子があり、そこには一人の女の子が座っていておなかを抱えて笑っている。
「あの人は誰でしょう?」
「ここがどこか知ってるかも。」
「それじゃーお姉ちゃん聞いてきてー。」
「え、私ですか?」
「うんーだって一番年上だもーん。」
「いや、それはちょっと。李桜言ってきてくれ......」
「アタシ知らない人苦手。」
「......はぁ、分かりました。」
美紗音はため息をつきながらも二人の姉として勇気を出して笑っている女の子へ歩みだした。
「あのーすみません、ここがどこか教えていただくことはできますか?」
「ハッハッハッハwww」
「あのー!」
「ハ...は、はい何でしょうか!」
「ここがどこだか教えていただけませんか?」
「あっ、説明するの忘れてた。いやー君たちのあたふたしてるのを見てるとついおかしくなっちゃって。うん、いいよ。そこの二人もこっちにおいで。」
女の子が指をならすと椅子が三つ増えティーポットと四人分のティーカップが出てきた。
「どうぞどうぞ、楽にして構わないよ。」
「はーい。」
「わかった。」
「それではお言葉に甘えて、失礼します。」
三人はそれぞれ椅子に座り女の子が入れてくれた紅茶を一口飲んだ。
紅茶のおかげか女の子が発しているオーラなのかは知らないが三人は落ち着きを取り戻した。
「それじゃあ三人とも色々聞きたいことがあるかもしれないけど、まずは自己紹介をしようか。ボクはじゃなくて、私はトスコタビ。トスーって呼んでね。それじゃあ次!」
「初めまして私は長女の咲華 美紗音です。この二人は」
「次女の愛美なのー」
「一番下の李桜です。」
「うん、三人ともいい名前だね。それじゃあ質問を答えていこう。何から聞きたい?」
「ここがどこでなぜ私たちがここにいるのか教えてください。」
「ここは、虚無の空間、私以外の概念を受け付けない空間だよ。そしてお姉さんたちがいる理由は私が呼んだからなの。」
「召喚ととらえていいんですよね?」
「まーそんな感じかな?あ、それと謝らないといけないことがあるの。お姉さんたちを召喚する時、誰かが私の邪魔をしてお姉さんたち一回死んじゃいました。だから元の世界へ戻ることはできません。」
三人は死んだという言葉を聞いて固まった。
「え?死んだ?てことは......え?もう蓮治君に会えないの?え?......もう...蓮治君に...会えないの?」
李桜に関してはパニックに陥っている。
「い、いやだよーー。れん...じくんに...会えなくなるのは...嫌だよーー」
李桜はとうとう泣き出してしまった。
李桜の泣き声で我に返った美紗音はどうにかして李桜を泣き止ませるべくいろいろし始めた。
愛美はまだ固まっている。
「あーそのことなら大丈夫!蓮治君もこっちに来てるからまた会えるよ!というよりずっと一緒に暮らせるよ‼」
トスーがニコッとして言うと泣いていた李桜はパーッと明るくなり今までにないほどの笑顔になった。
一方で愛美はまだ固まっている。
「おーい愛美ーまだ固まってるのー?」
「......zzz」
愛美は固まってるんじゃなくすやすやと寝息を立てて寝ていた。
「全く愛美ったら緊張感がゼロなんだから。」
「あのーそろそろ次に行きたいんだけどいいかな?」
「あ、はい。」
「見た感じもうこれといった質問がなさそうだからぼ...じゃなかった、私が勝手に進めていくよ。」
美紗音はコクッと頷き李桜もコクッと頷いた。当然愛美は寝ている。可愛い寝言を言いながら。
「よし、それじゃあまずは君たちを呼んだ理由を説明するよ。君たちを呼んだ理由。それは悪の根源を根絶やしにしてこのつまらない世界を楽しい世界に作り変えてもらいたいんだ。」
「世界を作り変えるですか。となると当然戦いがあるんですよね。」
「そうだよ!でも簡単に死ぬと君たちに申し訳ないから身体強化や加護なんかをつけとくね。それとお詫びと言っては何だけどほしい魔法を一つだけ君たちにプレゼントするよ。なにがいい?」
「私はっ......」
以外にも一番最初に答えたのは長女の美紗音だった
「私は自由にどこにでも行ける足がほしい。今まで歩けなかった分こっちの世界で存分に歩きたいです。」
「うん、それじゃあそこに立ってね。固有魔法付与 〖万能脚〗」
女の子が呪文を唱えると美里の脚が輝きだした。
「んっ、なんかあったかいのが私の中に入ってくる。」
「ほい、付与完了。ハイ次君は何がほしい?」
女の子が李桜に聞く。
李桜は少し悩んでいた。過去の自分とこれからの自分そしてあの人の助けになるものは何だろうと。
悩みに悩んだ末、李桜は
「アタシは......巨万の富がほしい。私は金銭的な問題で両親に捨てられた。それで人間不信になっていた私に蓮治君は手を差し伸べてくれた。だから今度は私が蓮治君が困らないように助ける。」
「ほーい。じゃあ君もそこに立ってね。固有魔法付与〖永久なる華〗」
女の子が呪文を唱えた。しかし何かが起きた感覚はない。成功したのだろうか。
「よし、付与完了固有魔法は使い方が特殊だから後で説明するね。」
何も変化はなかったが一応成功したらしい。
「さて、君で最後だね。君はどんな魔法がほしい?」
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