第七話 再開
会話中心の書き方は初めてなのでいおかしいところが多々あると思います。
『フハハハハハ...我の力を使ってあの程度の小娘にしてやられたかの』
う~ん...ここはどこだ?そして僕の目の前にいるこの人は誰だ?
すべてを吸い込みそうな黒髪と金色と黒色のオッドアイの女性のように見える。
『フハハハハハ、主殿我のことを覚えていないのか?まさか我が主がここまで低知能な生物だったとは...不運なことよ。』
「うるさいな...誰が低知能な生物だ‼そもそも自己紹介すら互いにしていないだろ!僕は君のことなんて知らないぞ!」
『ハァーーー......これだから低知能の下等生物の主は困ったものじゃよ。』
「ダーレが低知能の下等生物だよ‼だから僕は君が誰かなんて知らないよ!実際にあったのは今回が初めてでしょ?」
『ハァーーー......これだからいろいろ鈍い男はこの世界でも、前の世界でも損をするのじゃぞ?本当に我が何者かわからないのか?』
「ダ―カーラー知りませんって言ってますよね?」
『ならこれなら分かるかの?』
と言うと女の人?はホイッと指を振った。気が付けば女の人がいた場所には僕の相棒の百鬼夜行があった。
「え、百鬼...夜行?」
『いかにも我禁忌物と言われた血鬼神シリーズの一打ち百鬼夜行であるぞ。』
「本当に百鬼夜行なのか?でも話せてるし...本当に本物なのか?」
『じゃから本物だと言っておるじゃろ‼』
「でもさっき女の子だったよね?そしてここはどこ?」
『あれは本来の姿じゃ。そしてここは無の世界じゃ。外の世界からは絶対に干渉できないようになっておる。今は我と主のパスをつないでここにいる。』
「無の世界って...」
『細かい話は面倒じゃからさっさと話しを進めるぞ主殿。』
「あ、あぁそうだね。ところで説明って何?」
『まず一つ目、主殿と我の関係じゃがもうすでに契約も済んでおるしのこれはパスするか。』
っておい飛ばすなよ...絶対に一番大切な説明でしょ。
『そして二つ目主殿がなぜここにいるか』
「それは君が呼んだんでしょ?」
『主殿、最後の記憶はどこまでじゃ?』
最後の記憶...うーんネスティスさんとの戦いで百鬼夜行のスキルを使おうとしたところまでははっきり覚えてるんだけど。そのあとが全く思い出せない......
『やはり契約後の覚醒についての記憶は飛んでおるか。むむ、もしや...主殿ちょっと失礼するぞ。』
「え⁉ちょ、なにってウッ...」
百鬼夜行の細い腕が僕の胸を貫いた。
イタ...くは、ないな。なんでだろう?というよりも、この子は何してるの!
しばらくすると僕から腕が引き抜かれた。
『やはりか』
「やはりって、僕の体におかしなところでもあったの?」
『うむ、主殿の肉体にではないのじゃが、お主の中身が壊れてしまっておる。』
え...壊れてる?え、どういうこと?中身って何?......ってそうじゃない解決法はあるのか?
「百鬼夜行、それって治るものなの?それと、壊れたってどういうこと?」
『......』
あれれ?百鬼夜行なんで困ったような顔をするのかな?
もしかして。もしかしてだけど...嫌な予感しかしない。
『何が壊れたかは我にもよくわからん。じゃが、壊れたのは確実に契約完了後の我の憑依が影響じゃな。...治るかと言われると...治す方法はないとしか言えんの。』
......ビンゴ
「えっ、それって...」
『壊れたものが肉体的なら治癒魔法でなんとかできるが...肉体以外の損傷は協会に行って頼むしかない。』
よかったー協会に行けば治るのか。目が覚めたら早速行こ...
『まったくもってお勧めはせんがの。』
は?
「え、なんで?直してもらえるんなら協会に行ったほうがいいでしょ?ってなんでそんなにいやそうな顔をするの!」
『なんじゃ主殿、この世界の秩序を乱しているのが魔王とまだ思っているのか?』
え、そうじゃないの?神様のところで読んだ記録にはそう書いてたけど。
『その顔を見る限り真実を知らないようじゃの。全く最高神の奴は何をしておるのじゃ...いや主殿をこちら側に呼んだのは元々は奴だったか。』
「ん?奴って?」
『あ、何でもない、何でもないのじゃ。それより今この世界で起きていることの真実を話すとするのじゃ。』
「お、お願いします。」
『うむ、話す内容はこの世界の悪の根源についてじゃ。魔王はの悪魔や魔人を統一する存在であって、決して戦闘凶なのではない。』
「いやどう考えても魔王は残虐なイメージしか出てこないんだけど。」
『そりゃ誰でも自分の領地や民を害をされそうになったら守るために戦うじゃろ。』
そう言われるとだいぶイメージが変わるな。
魔王や魔族も一方的に他族を攻撃しているわけじゃないのか。ん?じゃあなんで戦ってるんだ?
『争いの原因は勇者とその御一行様たちじゃ』
「あーってあれ?その勇者たちって国のお偉いさんたちに頼まれて動いてるんじゃ...」
『よく気が付いたの。そうじゃこの世界の真の悪の根源は王を動かしている貴族なのじゃ。』
じゃあ、人族が一方的に魔族領を攻撃してるってことか。だったら僕は魔王を助けたほうがいいのか?
『大体わかってきたようじゃの主殿。主殿が呼ばれた一つ目の理由が旧王族派貴族の駆逐じゃ。』
「なんかめんどくさそうだね。でもできるのは僕しかいないんでしょ?」
『そうじゃ。早速行動を移せと言いたいのじゃが実を言うと主殿意外にこの世界に召喚された者がいるのじゃ。そ奴らは貴族たちに騙されて勇者として魔族を駆逐しようと動いている。』
僕の他にも召喚された人結構いるのか。ステータスは僕と同じぐらいって考えてたほうがいいよね。それだったら今の僕じゃきついな。もっと実力をつけないと。
「ねえ、百鬼夜行。効率のいいレベリング方法はないかな?」
『レベリング?はよくわからんが。力を早くつけたいのなら、精霊と契約するのが一番早いかの。』
「精霊と契約?それって...」
『おっと、すまんな主殿。もう時間のようじゃ。外の世界で主殿の仲間が呼んでいるようじゃ。』
「えちょっと待って!」
だんだんと視界が暗くなっていく。
『またいつでも会えるから安心せい。話すことぐらいなら刀の姿の時でもできるからの。それと主殿が召喚した姫は契約前からお主にすごく好いておるようなのじゃ。だから姫を頼んだぞ。』
「は?姫?好いてる?ってちょ、待ってって!」
だんだんと百鬼夜行の姿が薄れていく。
『精霊のことはあの小娘にでも聞けばいいのじゃ~』
百鬼夜行のセリフを最後に完全に真っ暗になった。
ん、うーん...
「ここは?」
「あ~蓮ちゃんが目を覚ました~」
誤字脱字等があれば教えてもらえれば幸いです
お読みいただきありがとうございます
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