表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

そして喫茶店のマスターは見ている。

作者: 薫姫

またしても続編を書き下ろしました。

では余り過剰な期待はせずにお進みくださいませ。(笑)

カランコロン・・・。


また本日も営業中の喫茶店で御座います。


マスターは週刊誌を片手に持ちながら少し休憩中・・・。


ケース.5


4人組の奥様連中。


ぞろぞろと4人組の30代~40代ぐらいに見える

それなりに身だしなみの整った奥様方が来店した。


「私達みんなそれぞれにミルクティーをお願いします。」


「はい。かしこまりました~・・・。」

女子店員は了承してカウンターに戻る。


(なんだか長丁場になりそうな奥様方が来たな・・・。

絶対、長話になるんだよ。こういう人たちは・・・。暇そうだし。)


「マスター、ミルクティーだそうです4つ。」


「あー。はいはい。俺もやるから君も手伝ってね。」


一瞬イラッとする女子店員。

(言われなくてもいつもやってるじゃないの・・・。このオッサン。)


「最近、韓国ドラマっていいのある~?」


「あー。韓ドラかー・・・。私は今は見てないかな~・・・。」


「私もー。日本のドラマしか見てないわ~。イケメン俳優とか

見てるの楽しいしね~・・・。若い子もいいけどディーン・フジオカ様が

また良いのよね~!!爽やかで・・・。」


「またディーン様ですか~!!(笑)そもそも生粋の日本人なの?

何者なの?あの方は・・・。あ、ついあの人とは言えずにあの方って

言っちゃうわ・・・。なんとなく恐れ多い気がして・・・。」


「わかるわ~!!なんとなく、でも立ち位置的には昔の金城武系なのよね~?

何者なの感が!!(笑)オダギリジョーは日本人よね?名前片仮名だけどww」


「オダギリジョーとか懐かしいとこきたわね~。チョイスが古い!!」


「オダギリジョーが流行ってた頃に昔に雑誌でさー。「オダ・ギリジョー」って

読むのかと思ったっていう投稿してる人がいてあれは笑ったわね~!!」


「ギリジョー!!!!」(一同大爆笑)


「似た様な話だけどザ・テレビジョンに昔、キムタクのドラマの事を

「エンジン」なのに「エジソン」だと思い込んでたって話も載ってたのよ?!」


「エジソン!!!!」(またも一同大爆笑)


「何の発明するドラマよ?!て話になるわよね~?!キムタクが

エジソンの姿で発明する姿が脳裏に浮かんで大変だった!!」


「まあ、エンジンならエンジンで何の仕事の話よ?!て疑問に思ったけどね。私も。」


「あ、そうそう!話戻して悪いけど、韓ドラって今はどうなの???」


「あなた、韓ドラにこだわってるわね~!!」


「いや~だって、私がハマってた時って冬ソナ時代だったけど

そこから火がついてどんどん違うドラマも見てたわけよ。それはもう、

色んなジャンルの。て言っても韓ドラは大体ジャンルは同じで恋愛が

主軸で展開されるんだけどさー。有名なところだと四季シリーズとか

あったじゃない?」


「あー、私四季シリーズなら秋と夏のが好きだったかな~?

冬ソナは有名すぎて・・・。春のやつはあんまりピンとこなかったかも・・・。

女優さんは可愛らしかったんだけどね~・・・。残念だわ・・・。」


「四季シリーズは有名すぎて・・・。てまあ、知らない人からしたら

どれも同じじゃない?とか言われちゃうのよ~!うちの旦那なんかほんと

そうだったから!!チャングムとか見て「何でこんなもん見てるんだ・・・。」

て、呆れられちゃってね~・・・。まあ、私も時代劇は正直あんまり・・・。」


「私もそう!それ!!現代ものじゃないと面白くなくない?!」


「一時期クォン・サンウさんとか人気あったじゃない?あの人今

何してるのかしらね~?結婚はしたみたいだけど・・・。」


「それ言うならヨン様だってそうでしょー。何してんの今?て感じよ。」


「まあ、時代は今は変わったって事でしょう。政治的に揉めてるのもあるし。

ブームは去る・・・みたいなね・・・。」


「今って何が流行り?おばちゃん的にはスケート選手が熱いんだけど!!」


「ゆづたんでしょー?!ぜえったいそうだわ!この人好きそうだもの~!!」


「いやいやいや、ゆづたんが可愛くて神で正義なのは最早決まり切っているし。

もう絶対王者の貫禄ですもの・・・!!あれは神の後光がさしてる!!オーラが

違うもの!!王者の器だったのよ、あの子は!!!」


「今は時代的に次の世代がゴロゴロ出てきてるわよね?もう、可愛い

美少年揃いじゃない?!若すぎておばちゃんはついていけないわー・・・。」


「宇野ちゃんあたりまでなら楽勝でわかるけどね~・・・。今って

全日本グランプリ?だとかで14歳とかぐらいの若い子が出てきてて

覚えられないわ~・・・。女の子も男の子も可愛いしね~・・・。」


「その上外国人選手まで入れて数えてごらんなさいよ?・・・うーわ!

覚えられない!!脳みそがもう老化してるから私たちは!!」


「やあ~だぁ~やめてよ~!!まだ若い若い!!」


「若さで若い子には太刀打ちできないわよね・・・。」


「いやーねー・・・。そんな鬱になる話やめて?いい化粧品使えば

何とか誤魔化しきれるわよ~・・・。」


「はあーあ・・・・。」(一同皆溜息をもらす・・・)


(マシンガントークの後に落ち込むのは奥様方の定番だな・・・。

あれぐらいの年の奥様方は精神的に落ち込みがちとみた・・・。)

マスターは相変わらず黙々とグラスを丁寧に拭いている。


「ご馳走様でした~。ありがとうね~。」


「ありがとうございました~・・・。」

カランコロン・・・。


「嵐が去りましたね・・・。マスター。」


「君って結構えげつないよね・・・。うん。」

(見た目に反して腹黒いとはけして言わないマスターであった・・・)


マスターはまたしても休憩しようと週刊誌を開く・・・。

「この女優さん・・・よくトラブル起こすよな・・・。

女は年が若くても年を取っていても敵に回すと恐ろしいものだ・・・。」


背筋を震わせながら週刊誌をそっと置くマスター・・・。


「でも大体男が悪いんですけどね。何においても。」


「君は・・・えげつないな・・・。やはり・・・。」

(怖い!!女は怖い!!!と心底思ったマスターであった・・・。)


そして身震いしながらもバナナの皮をむくマスター・・・。


そんな喫茶店は色んなお客様の集まる場所・・・。

主婦の会話は面白い気がして書いてみました。

なんとなく自分の思ってる事や、普段の人との会話など、

日常的なものをエッセンスにして書いてます。

時事的なネタに走ってみたり、少し古いお話なども

交えてお送りいたしました。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ