一話
遅れて申し訳ありませんm(_ _)m
僕は寒さで目を覚ました。
おかしい。僕はベッドで寝ていたはずだ。間違ってもこんな草むらで寝ていたわけではない。また夢でも見ているのかと思い、頬をつねる。
「………痛い」
どうやら夢ではないようだ。
「どうしてこんな所に行くるんだよ!!」
声が空しく響く。返事はないし、見える範囲には人どころか動物すらいない。
「ん? なんだこれ」
そこには、一枚の紙が有り、そこにはこう書かれていた。
そこは異世界だ。私は説明したから私のことを責めるのは止めていただきたい。夢だと勘違いして聞かなかったのは貴方なのだから。
さて、能力の話しをしよう。《メニュー》と言えば解かるから、あとは自分で頑張って下さい。
尚、このご後の質問には一切答えません。
ps.そこはついさっきまで無人島だった島だ。貴方が1人目の住人だ、頑張れ。
「説明にすらなってねぇ………」
もはや説明としての呈をなしていない手紙に呆れるばかりだった。
とりあえず、書いてある通りにする。
「《メニュー》」
すると、目の前に光とともに縦80cm×横50cmくらいの画面のような物が現れた。
《メニュー》
ステータス
召喚
マップ
ヘルプ
とりあえずヘルプを見ることにする。おそらくあの手紙に書いてある「《メニュー》と言えば分かるから」、とはこのことだろうから。
《ヘルプ》
この能力は1945年8月15日までに開発、又は使用された大日本帝国軍の銃火器や艦艇、軍需品を召喚することが出来ます。さらに、人員の召喚も可能です。
以下に表記してある人員、兵器などが対象となっております。また、以下に表記している数値は1日に貯まる召喚可能量となっております。この事の例として、1日では召喚出来ない物も、数日かけて召喚する事が可能です。
兵員 Lv×1人+10人
海軍艦艇 Lv×100t
後方支援員 Lv×10人
航空機 Lv×100kg
陸軍戦車 Lv×1t
なお、艦艇、航空機、戦車などの人員は召喚時に一緒に召喚されます。また、陸軍の兵士が2~3人で運用する兵器に関しての召喚制限は有りません。
………もの凄い制限だな。これ。まぁ大日本帝国の兵器は好きだし良いけどさ。
とりあえず兵員の召喚しておこうかな?メニューから《召喚》を選択したら、画面が切り替わり、『兵種を選択してください』と出てきた。
その中の近衛兵を選択すると、武装選択画面が出てきたのだが、選択肢などはなく、そこに有ったのはマイクのようなマークだけだった。どうやら、音声入力らしい。
「九九式小銃」
「三十年式銃剣」
「九九式普通実包の挿弾子24セット」
「昭和18年制式陸軍軍服」
こんなので良いのだろうか? 足りなかったら後で出せばいいや。
『この条件で召喚します。よろしいですか?』
もちろんyesだ。
『召喚人数を選択して下さい』
上限の11人を召喚する。
その瞬間、フラッシュが炊かれたような光が目を襲った。そして、その光が収まったとき、そこにいたのは軍服を着た10人の兵士と、同じく軍服を着ている1人の[少女]だった。