表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
つまりただ、モテナイだけ…  作者: 顔面土砂崩れ
3/3

ホントの初恋

4月半ば

僕の所属している『吹奏楽部』では『マーチング』(簡単に言うと動きながら演奏して、決まった位置に移動したりして形を作ったりする)もしている。

このマーチングの大会が6月の頭にあるので、この時期では主に『マーチング』の練習が主になってくる。


「はい、皆お疲れ様!

明日からは1年生たちが部活動見学にくるので、誰か1年生たちの解説を頼みたいんだけどやってくれる人いる?」

部活の後にあるショートミーティングで顧問の太田黒先生がニコニコしながら皆に尋ねた。

すると部長の笠間先輩が手を挙げ

「先生、それならウチの看板娘の中川 悠ちゃんに客引きさせましょ!」

「おお、いいね!

中川、頼めるか?」

すると少し困りながらも笑顔で

「はい、いいですよ」

と答えた。


中川 悠先輩

部内1…いや、校内1可愛い美少女。

さすがの僕でも近寄りがたいのであまり話したことはない。


(・・・今日もかわいいなぁ)


「でも、あたしはあまり話すのが得意じゃないので誰かもう一人つけてくれませんか?」

「うーん、そうだね……。

山本!」

「は、はい!」

「あんたに頼むわ」

「え、でも僕より笠間先輩の方が…」

「俺はもう3年。そろそろ引き継がせないといけないからな。」

「大丈夫大丈夫!あんたほどおちゃらけて話せるやついないからさ」

「せんせぇ…」

ちょっと複雑。

「…わかりました。頑張ってみます。」

少し不安だが、同時に人前で喋ったりしてみたいと思い引き受けた。

「じゃ、明日の部活までに内容考えといてね!今日はこれで解散!」

と言って部活が終わった。


部活後

明日のことを決めるため2人で一緒に帰ることになった。

(会話の内容は打ち合わせとはいえ、こんな可愛い人と話せるなんて役得ぅ♡)

とにやけながら話していると

後ろから

「じゃあな顔面!」

とクラスメイトのやつに言われた。

すると先輩は?顔で

「なんで?顔面って呼ばれてるの?」って聞かれた。

うーん、と少し悩んで僕は話した。

「・・・入学式の後、『後ろの席の人のアダ名を考えよう』ってレクリエーションがあってですね。

僕につけられたアダ名が『顔面土砂崩れ』だったんですよ。」

「・・・ぷ」

「そのあと皆から大爆笑。そっから僕のアダ名はクラスでは『顔面土砂崩れ』だったんですけど、長くて言いづらいからさっきみたいに『顔面』になったんで・・・」

「ぷはははははは」

話が終わる直前、先輩は爆笑した。

「いや、ごめんごめん。

あまりにもヒドすぎて、ついね。」

先輩はごめんねと手を合わせて謝った。

僕は気にしてないですよと笑顔で返した。

「その前の席の子、すごいネーミングセンスだね!・・・いい意味でも悪い意味でも」

「まー僕もショックを受けましたけど、

皆に笑ってもらえるんならいっかって思って受け入れました。」

「…へぇーそうなんだ。

脩人くんっていい子なんだね」

先輩はニコッと笑って言ってくれた。

その後急に僕の顔を見ながら顔を近づけられた。

僕は何も言えず、恥ずかしくて目をそらした。

「んーでも」

先輩は顔をまた離して

「全然土砂崩れじゃないと思うけどな♡」

と言ってニッコリ笑った。


そのときは僕の心臓の鼓動が高鳴りをあげた。

今まで人を好きになったことがあると思ってた。けどそれはあくまで食べ物とかの好きで

こんなに心臓がバクバクになったことはなかった。

きっとこの日、僕は初めて恋をしたんだと思った。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ