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pure sweeten~その後~   作者: 新海 明加
3/6

恥ずかしい

戻ってみると、満足そうに待っている美菜がいた。



「ごめんね!!待たせちゃった?」


「いえ!!ついさっき終わったところですから。」


「いいものは買えた??」



渉も話しかけた。


その質問に満面の笑みで



「はいっ☆」



と答えていた。


3人はお店を出ると、少し休憩する為、ファーストフードを食べに行くことにした。


しかし、行ってみると混んでいたので、渉が飲み物だけ買ってきてくれることになった。



「飲み物何がいい??」


「私はいつもので。」



渉は、少し笑って



「はいはい、さっちゃんはいつものね。美菜ちゃんは?」


「アイスティーお願いします。」


「オッケー。それじゃー行ってくるね。」



渉が、注文の列に混ざる。


それを見ていた私の横から、くすくすと笑い声が聞こえた。


隣を見ると美菜が笑っている。



「・・・美菜ちゃん??」



私は、ものすごく不思議がった声で聞いた。



「すっすみません・・・くっ。」



まだおかしいようだ。



「私、何かした!?」


「いえ!!・・・ただ可愛くて。」



そう言われた時



(美菜ちゃんの方が可愛いよ!!)



と心の中で思ったが、口には出さなかった。


美菜の可愛いが分からなかったので、聞き返してみる。



「何が??」


「咲生さんって、渉さんのこと愛してるんだなぁーって思って。」


「あっ愛してるだなんて!!」



思わず声が裏返ってしまった。


それにまた、美菜が笑った。



「いつも甘えてくる渉さんを、咲生さんは、少し突き放した言い方してるんですけれど、見る目は愛情が籠っているんです。」


「・・・美菜ちゃん。」



顔が熱い。



(絶対、今顔赤いし!!美菜ちゃんって唐突なんだもん・・・。)



美菜は、微笑んでまだ続ける。



「今も、買いに行ってくれてる渉さんを、心配そうに見ていたし・・・何より『いつもの』で通じる程なんで、そう思いました。」


「うーん・・・自分ではそんな風にしてるつもりはなかったんだけどなぁー。」


「私からは、そう見えました!!」



美菜は、絶対そうだと言わんばかりに言ってくる。



(・・・周りには、そう見えるのかな?確かに突き放した言い方するけれど、それは、渉が甘えてくるのが恥ずかしくてだし・・・。つくづく可愛くないな・・・はぁー。)



私は、自分のことから美菜に話を変えようとした時、第三者の声によって遮られてしまった。

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