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pure sweeten~その後~   作者: 新海 明加
2/6

2人きりで

「着いたよ。」



渉の声で、目線を美菜から前に目を向けた。


目の前には、誰でも気軽に入れそうな雰囲気のあるお店があった。


お店の中は、日曜日なだけあって込んでいた。


だが、中が広いおかげで、狭いとは感じなかった。


商品は、自分のためのアクセサリーから結婚指輪までさまざまな物が置いてあった。



「私ちょっと探してきます。」



私達と美菜は、時間を決めて別行動になった。


渉と約束の時間まで、2人で店内を見て回った。


友達と来てる子や私達みたいにカップルで来ている人たち、結婚指輪を選んでる人たち等がいた。


その中には、友達が彼氏らしき人と並んで歩いていたので、ビックリした。


(ついこの間までいないって言ってたのにー。明日絶対聞かなきゃ!!)


そう思っていると渉が声をかけてきた。



「・・・あれってさっちゃんの友達だよね?」


「そうそう!!渉も分かったんだ。」


「だって、さっちゃんがよく話してるもん。『可愛いのに彼氏がいないー!!』って。だから僕が『誰か友達紹介しようか?』って聞いたら聞いたで『あの子に相応しいと思える人じゃないとダメ!』って言ったんだよ。」


「・・・そんなこと言った??」


「うん!!」



渉に、力強く頷かれてしまった。



(・・・私、どっかの見合いのおばちゃんじゃん。)



落ち込んでため息をついた。


渉は、私が考えたことが分かったのか、笑っている。


そんな渉を睨もうとした時、ある1つのアクセサリーに目を引かれた。ネックレスだ。


首元に、淡い水色と紫のビーズが散りばめられていて、中心にゴールドピンクのハートが2つ絡み合っていた。



(可愛い!!)



見た瞬間一目ぼれをした。



(・・・欲しいな。でも今ここで、買ったら絶対渉がお金出しちゃうし・・・。)



名残惜しそうにもう一度見てから時計に目をやると、約束の時間まで後数分だったので戻ることにした。

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