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第一層 異世界転移

「んっ」

「もうこんな時間!?遅刻するやばい」


 カーテンから漏れてくる朝の日差し

 もう時計は、8時を回っていた

 俺は、急いでベッドから出て部屋を出る


「遅刻する俺の無遅刻無欠席が」


 階段を降り、リビングに向かう


「お母さんなんで起こしてくれなかったの?」

「あんたのお母さんは、朝早くもう仕事に行ったよ」

「なんでお前がいるんだよ」

「あんたのお母さんに頼まれたのよ、今日朝いないから代わりに奏の面倒を見てほしいってだから感謝しなさい」

「じゃあ起こしてくれよ」

「起きないあんたが悪いじゃない」

「そうだけどさぁ」

「それより朝ごはんでしょ早く食べなさい」

「はいっ」


 ご飯を急いでかきこむ

(まだ、間に合う)

 そう思いながら制服に着替える。

 今、俺の着替えをまじまじと見ているメスガキは、音乃瀬 琴葉

 俺の幼馴染、学校では高嶺の花らしいが俺にはよくわからん

 ただのメスガキにしか見えない

 俺の家に入り浸ってはソファで横になりポテチを貪り食い

 漫画を読み俺に水よこせーって言ってくる

 どこに可愛げがあるだろうか本当にわからん


「着替えたなら早く行くよ遅刻しちゃうよ」

「へいへい」


 2人はカバンを持ち家を後にする

 そろそろ夏休みも近い、

 みんなは夏休みどこに行く?とかバーベキューしようぜとかの

 声が周りにで飛び交っている。

 陰キャの俺には関係ない話だ

 ついこの間あった学校祭のせいでより一層リア充が増えたような気がする

 学校祭マジックってやつだろう

 腹が立ってくる俺はこんなお荷物(琴葉)を抱えてるってのにずるいぞみんな


「ねぇ奏、うちらも夏休み遊ぼうよ」

「お断りします」

「奏の分からず屋!!!こんな可愛い琴葉ちゃんが誘ってるんだよ、うちの水着姿見たくないの?」

「訂正しとけ、琴葉は別に可愛くないしお前の下着姿なら嫌になるほど見てきたし興味ない」

「奏のえっちぃ」

「いや、お前が勝手に風呂に入って勝手に下着で上がってきて俺の前で普通に漫画読みだすんだろ見たくなくても見えるだろうが」

「ねぇーいこうよーうち暇で死んじゃうからぁ」

「高嶺の花さんは、他の人にも誘ってもらえるだろ」

「そうだけどぉ、、、奏のバカ!もう知らない」


 琴葉は、先に校門の方に走っていく

 もちろんお断りだ琴葉と海にでも行ったら大変なことになる

 毎年そうだ、海に行くたびに琴葉が溺れて、沖に流されそうになる

 俺はそれを助けなきゃいけない

 そろそろ自覚してほしい自分が泳げないってことを

 俺も遅れて校門を通る

 ぎりぎり遅刻はしてない危なかった


「奏おはよっ」

「うん、おはよう」


 玄関あたりで声をかけてきたのは、山崎 颯馬 

 バスケ部で高身長そしてイケメンの優男、俺みたいな陰キャにも優しくしてくれるだからめっちゃモテる

 颯馬を見ると、なおさら世界の理不尽さを思い知らされる

 颯馬はこんなに完璧なのに俺はなんの取り柄もない

 朝から落ち込んでしまった今日の授業なんだっけ

 とぼとぼ歩きながら教室に向かう


「・・・」


 教室に着くと後ろのドアから入り無言で自分の席に座る

 琴葉がむっとした顔でこっちを見てる

 そんなに俺と一緒に海に行きたいのだろうか?なぜ?


「かーなーでっ」

「ん?」


 琴葉が前の席に座って話しかけてくる


「本当に、うちと海行きたくないの?」

「ああ」

「なんで?」

「そりゅあお前g・・・」

「なぁ琴葉、こんな冴えない陰キャよりも僕らと行かないかい?」

「そうだよ俺らといこうぜ」


 俺の言葉を遮って琴葉に話しかけた2人は、神宮寺 恭弥と大川 大地

 恭弥は、神宮寺財閥の御曹司でかなりのイケメン頭がよく常に学年一位を取っている

 琴葉のことが好きらしくいつもいっしょにいる俺を敵対視してくる早く告って琴葉をもらってやってくれ

 大地は、一言で言えばヤンキー、

 馬鹿だし暴力的だしナンパ癖あるしDQNってやつだ

 こいつも琴葉のことが好きらしい

 琴葉モテすぎだろ


「やめときなって恭弥、私以外の女と遊んでるとお父さんに怒られるよ」

「今は関係ない」


 恭弥たちを止めようとしたのは、星ヶ山 縷依音こいつも星ヶ山ホールディングスの社長のご令嬢で神宮寺恭弥の許嫁、とはいってもお互いの間に恋愛感情があるわけでもない縷依音にも好きな人がいるらしい誰かは分からない


「は?」

「だから、こんな冴えない陰キャよりも僕らと遊ぼうって誘ってるんだよ」

「あんた、うちは今、奏を誘ってるのあんたとなんか行くかっつうの」

「いっておいでよ」

「いや、あのね奏、うちはあんたのことがs…」


 足元がいきなり光りだす

 これは何だ?

 新手のテロか?でもこの高校別にテロするほどの価値があるとは思えない

 それならば、自然災害?でもこんな自然災害なんて見たことも聞いたこともない

 わけがわからないなんで?

 一瞬にして光に包まれる

 目を覚ますとそこは薄暗い洞窟の中だった


「ここは?」


 目の前には、四角い画面?みたいなものが現れる

 なんだこれは?画面の左上を見に何かが書かれている


「ステータス?」


 なんだ?ステータスって異世界か?そんなゲームとかアニメみたいなことがあり得るのか?

 さっきまで教室にいたはず

 他の奴らはどこ?もしあの光によって転移したのなら俺以外にも転移してるはず

 琴葉は無事だろうか心配だ

 しかし、異世界だと自覚するのは、一瞬だった目の前に1頭の熊が現れたのだった

 大きさはぱっと見6メートル位だろうか、でかすぎる現実の熊の2倍くらいはある毛は白色、爪は鋭い

 全身に恐怖が駆け巡る


「あぁあああああ」


 本能的に危険を感じ全力で逃げる

 幸いあの熊は俺の存在に気づいてない

 今のうちに遠く離れて、どこかに隠れなきゃ

 目の前に洞穴を見つける

 あそこに隠れよう

 あと少し

 ふと、背中に気配を感じる

 まって、そんなはずはないあと少しなのになんで


「あと一歩」


 あの熊の鋭い爪がすぐ背後まで近づいてくる

 脳内には、今までの家族との思い出や琴葉との思い出が流れる

 これが走馬灯ってやつなんだろうか

 背中がえぐれる感覚が全身に広がる


「ぁ゙あぁ゙うあぁ゙」


 痛みで悶絶する、痛い今までで一番

 良くか悪くか熊の一撃で洞穴の中に吹き飛ばされる

 背中から血が溢れんばかり流れている

 俺死ぬのかな、なんで俺今日の朝まで琴葉と話して、登校していたのに

 ここが異世界だということはわかったでもなんで俺が転移されなきゃいけないんだよ

 ああ、自分の気持ち琴葉に伝えるべきだったかなツンツンしすぎてたかな

 次第に意識が薄れていく



 __



 しばらくして目が覚める

 自分が倒れていた場所だ

 背中に手を当てる傷が治っている


「俺、生きてる」


 なんで生きている?あの出血じゃ死ぬはず

 ふと、顔を上げると青髪の一人の女がいた


「うああああ」

「待って、私は敵じゃないあなたのからだの治療をしてたの」


 敵じゃない?俺の治療?

 そういうことか、俺が生きてたのはこの子が助けてくれたから

 でも、この子どうやってここまで来たのだろう

 この子一人であの熊を倒せるとは思えない


「君、名前は?」

「ルル」

「君どうやってここに来たの?」

「私この洞穴に住んでた、そしたら君が血だらけで倒れ込んできた」

「一人なの?」

「うん、外にいた熊に襲われて村にいた人たち全員殺された、、、」

「そうか大変だったな」

「君の名前は?」

「月読奏だよ奏って呼んで」

「うん!!カナデ」


 その後、色々とルルから情報を聞いた

 ここは迷宮〈輪蛇(ウロボロス)の迷宮〉第80層らしい最下層は、100層らしい

 ルルはこのダンジョンの中層に住んでるオルセア族という魔族らしい

 そしてその魔族内の神子という存在で魔術に秀でているらしくルルだけでもと他のオルセア族の人たちは

 体を張って逃がしてくれたそうだ

 そしてあの熊から逃げるときに転移トラップを踏んでしまい最下層に来たらしい

 それ以降ずっとこの洞穴で過ごしているそうだ

 時間が過ぎ、ルルは寝てしまった

 自分は、ステータス画面と向き合う

 職業は死霊魔術師(ネクロマンサー)、まだLv.1まぁ何も倒してないしな

 ステータスもかなり低い

 これからどうするか、そう考えている間に眠ってしまう



 ___


 目覚めるとそこは現世ということはなく、ちゃんとした洞穴だった

 横ではルルがすやすやと眠っている


「んぃーーおはよカナデ」

「ああ、おはようルル」


 ルルは見た目15歳くらいだろうか多分同い年だルルは魔族だし年上だろうけど


「なぁルル」

「なぁに?カナデ」

「これからどうする?」

「どうするって?」

「あの熊を倒さなきゃいけないだろ」

「倒すってどうやって?やめといたほうがいいよカナデ」

「このままあの熊に怯えてこの洞穴で暮らすのは絶対に嫌」

「そうだけど勝算はあるの?」

「わからない」

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