鬼婆の策略に乗ってしまった
「試練、試練ねぇ」
あの鬼婆の手にまんまと乗ってしまった。試練には世界を作ることから始めなければいけないのに…。呪いへの対処で神力の大部分が使用されている。
「ま、やりますかぁ」
極小規模の世界を思い浮かべて作成して…あとは、転移の術式をかけないと。本来詠唱なしでもいいのだが、神力の損耗を抑えるために詠唱する。
「神域魔法…【あの雲に 手をとどかせたい あの国に 行ってみたい 全ての神秘を みてみたい その想いが 真の奇跡を起こせたもう】《転移…大規模転移》」
side健斗
今日こそ、今日こそ…。
健斗は決意していた。瑞恵の家の前でウロウロしてる彼は不審者のようだ。顔は切実だが。
彼がしようとしていること、それは…この前貸したCDを早く返すように催促していようとしていた。もう貸してから一ヶ月経った。流石に長すぎる。意を決してチャイムを鳴らそうとした時…門扉が勢いよく開く。門のすぐ横にあるチャイムを押そうとしていた健斗がどうなったのか…それは誰でもわかるだろう。開いた門扉に押し飛ばされたのだ。しかし、その瞬間…針のようなものが健斗のいたところに無数に突き刺さっていた。
「え、あ…?」
「間に合ったみたいね」
いつも冷静な瑞香はブレていない。
なぜかと聞かなくてもいい。彼女ならこう言う。「こんなこともあろうかと、ね?」と。
向こうの家の屋根の上に何かがいる。外人風の風貌をしている。
「アレは…?」
「C国の暗殺者。理由はわかんないけど私たちは関わっちゃまずい存在とどっかで関わったみたいね。」
「まじかよぉ」
「逃げるわよ。私の言う通りにしてついてきて。」
彼女の言うことに間違いがあることは少ない。ならば従おう。
しかし結構過酷だった。
「止まって!」
「え?うわぁ」
目の前をなんかの銃弾が飛んでくる。え?ここ結構高級住宅街だけど大丈夫か?
その後も追跡劇は続いた。
「あれ?」
「どうした?」
「おかしい、視えない、視えない。どうして?公園に行ったあと私はどうなるの?」
「パニクってるな」
「え?い、いやぁ、あ、左にジャンプ。」
油断してたよ。
「あとは?」
「公園まで全力ダッシュ!」
公園にいたのは、2人の同級生、平野浩一、二宮和也、解智宏、山内伊織、崎野花、釜野雫の6人。
「みんな、固まって。ここは危ない。遊具の影に行くわよ」
危なくないか?
「え?委員長と健斗?どう言うことだ?」
「いいから早く!」
数分後、僕たちは完全に囲まれていた。
『お前ら、早くそこの2人…えーとケントットとイインチョを引き渡せ』(全てZulu語)
「お前ら、早くそこの2人…イインチョとケントットを引き渡せ?…ウッヒャヒャヒャあっひゃっひゃっひゃっ、ひゃー」
外国語に堪能な女子、釜野がめっちゃ爆笑してる。いや、それ状況悪くしてるよ?
予想通り、相手は怒って罵声を浴びせてくるが、通訳できる釜野が爆笑でダウンしてるので誰も意味を理解できない。そしてついに相手が激昂してえーとあれは?C4を投げつけてキタァ。イヤイヤイヤ、アンタガタコレヤッテドースルキデスカ?
いや、これはまずい。
「え?なにこれ」
おい山内触るんじゃない!
「まだ、死ぬ余地は見えてない。私が死ぬのはここじゃない。じゃあどう言うこと?」
瑞恵はトリップしちゃったし。その瞬間、僕たちを立体型幾何学魔法陣が取り囲んだ。
「は?え?」
「な、なにこれ…」
「な、なんだこれ、出れねぇ」
「アヒャヒャ、ヒヒヒ」
「あいつらの兵器か?いや、外からの攻撃も弾いてるな」
「なぜ?なぜ?」
「どう言う仕組みかな?解析したい解析したいィ!」
約3名の反応がおかしいが置いておこう。しかしこれは変だ。そしてこの瞬間、僕たちはこの広い世界から消えた。
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