祖母の思案
「なぜかはわからない。こちらの神複数の干渉があったのは間違いないんだけどねー」
意外に気楽そう。
「そのせいで一部の情報はどんな手段を使っても伝えられない。こちらの方が何故か正負の力が強いんだよね」
そりゃそうだ。あの世界よりも明らかに生きてる人も、これまでで死んだ人も多い。
「こっちの方が呪術とかは栄えてるからねぇ」
「へぇ、面白い。こっちはカガクとかいうのが栄えてるって?」
「あたしがあんたのとこで広めたけどな。」
とは言ってもあれはただ個人の知識。まさか…
「そんなことはしないよ」
「何考えてたかわかったのかい?」
「顔が鬼婆のように…「あ?」いやなんでもない。」
何か不名誉なことを言われた気がするから睨んだ。よく考えたらこれも孫と似たのかねぇ。孫もよくこんな表情をするのだからねぇ。
「ヒッ…じ、じゃあさよならぁ」
「あ、まてぃ」
逃げられてしまった。
しかしおかしい。世界と世界は渡れない。向こう側には自分が召喚されたみたいな魔法具のがあるのかもしれない。しかし、あちらからこちらへは不可能なはずだ。自分の場合は裏技とも言える方法だったけど、それはこちらの世界に元々居たからこそだった。しかも、仮にも一つの世界の一人の神。下手すると普通の神よりも力を持つ邪神。それがジダレだ。創造神でさえ手を出せなかった。神ではなく人の身でジダレの討伐をすることこそが、意義があると、帰還の際に創造神に言われた。創造神は関わってない風を装っているが、自分は知っている。彼女もまた、共犯者だと。大方邪神に手出しできないなら隣の世界の絶望した、それでいて強い魂を引っ張ってきて『私が救った』とか言っていた事を。スキル【時空間予知】は優秀だ。どんな存在であれ、一度起こした事象を捉えられる。どうせスキル【隠蔽】でも使って安心していたのであろう。しかもこちらの世界の創造神も奴だ。しかし、ここまで述べてきた事以外にも実は一つだけ、しかも限りなく真実に近い予想がある。どうやら世界が衝突するようだ。スキル【時空間予知】は、世界が大きく変わる…滅多にないのだが…時、また世界の時空が歪む時は予知できなくなる。先程はその‘彼’が迎えに来たと思わず涙してしまったが、これはまずい。世界という∞質量の持ち主をくっつける。そのような事をすればお互いの世界で生態系が崩れ、くっつき方によってはさらにビックバンが起こるかもしれない。彼にはかなり詳しく科学を教えていたが、それが裏目に出た。
「ふぅ、あんの馬鹿弟子ィ。次にあったら必ずヘッドロックして、足払って…」
そこには鬼婆のような顔で恐ろしい事を呟き続ける悪魔がいたそうな…。
この一言を書かないと評価はいらないと思われるらしいので…
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