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カトゥオール シアンティフク 12  作者: 双鶴


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8/8

8話

春の午後。

小学校の教室に、ひかりがさしこんでいた。


結菜は、ふと、床を見た。

つるつるの木の床に、ちいさな光のわっかができていた。


「……にじ?」


赤、オレンジ、きいろ、みどり、あお、むらさき。

まるで、空にかかるにじが、足もとにおりてきたみたいだった。


そのときのことを、思い出した。


ようちえんの年長組のころ。

4人で、床のにじをかこむようにしてしゃがんだ。

だれもしゃべらなかったけれど、

だれもが、なにかを感じていた。


「ねえ、わたしたち、これからも、こういうの見つけていこうよ」


あのときのことばが、今も心の中にのこっている。


結菜は、そっとノートをひらいた。

そこには、光が丘公園で見つけた葉っぱの地図がはってあった。


「にじのつづきは、ここにある」


そう思った。


その日、4人はまた、校庭の木の下に集まった。

風がふいて、葉っぱがゆれた。

光がすじをつくって、地面に落ちた。


「これも、光のいたずらだね」

陽翔が言った。


「うん。でも、きれいな“いたずら”」

結菜が、笑った。


湊斗は、目をとじて、音をきいていた。

大翔は、ノートに、こう書いた。


『Project: にじの記憶』


それは、4人だけの、科学のはじまり。

そして、未来へつづく、美しさの記憶だった。


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