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カトゥオール シアンティフク 12  作者: 双鶴


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7/8

7話

午後の光が、すこしだけ赤くなってきたころ。

4人は、公園のベンチでおべんとうを食べ終えた。


「そろそろ、かえろっか」

陽翔が、空を見ながら言った。


「うん。ノート、見せ合いながら歩こうよ」

結菜が、スケッチブックをかかえた。


4人は、ゆっくりと歩きながら、ノートをひらいた。


陽翔のノートには、葉っぱの音を言葉であらわした詩が書かれていた。

「シャラシャラ、ひかりのなかで、葉っぱがうたう」


湊斗のページには、葉っぱのかげの写真がはってあった。

「光がとおると、すじが見える。すじは、命の道。」


大翔のノートには、ルーペで見た葉脈の図と、説明がならんでいた。

「葉脈は、水と栄養の通り道。まんなかが太くて、はしが細い」


結菜のスケッチブックには、葉っぱの地図と、ふせんのことば。

「この道は、どこへつづいているの?」


4人は、ノートを見せ合いながら歩いた。

だれも大きな声ではしゃがなかったけれど、

それぞれの“見つけたこと”が、すこしずつ重なっていった。


小学校に近づくころ、陽翔が言った。


「ねえ、これって、科学かな?」


「うん。たぶん、科学のはじまり」

結菜が、そっと答えた。


湊斗は、うなずいた。

大翔は、ノートのすみっこに、こう書いた。


『Project: 葉っぱの地図・記録完了』


それは、4人だけの、春の記憶になった。


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