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カトゥオール シアンティフク 12  作者: 双鶴


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6/8

6話

土曜日の朝。

4人は、谷原小学校の前で待ち合わせた。


「おべんとう、持ってきた?」

「うん。あと、ノートも。」


「ルーペ、借りてきたよ」

「ぼく、ふせんとテープ持ってきた」


4人は、地図をたしかめながら、光が丘公園へむかった。

春の風が、すこしだけつめたかった。


公園につくと、木がたくさんあって、空がひろかった。

鳥の声、風の音、葉っぱのゆれる音——

いろんな“音”が、そこにあった。


「まずは、葉っぱをさがそう」

結菜が、スケッチブックをひらいた。


陽翔は、しゃがんで、落ち葉をひろった。

「この葉っぱ、すじがすごくはっきりしてる」


湊斗は、木のかげにすわって、葉っぱを光にすかした。

「……光がとおると、道が見える」


大翔は、ルーペで葉っぱを見ながら、ノートに書いた。

「葉脈は、まんなかから左右にのびてる。水の流れみたい」


結菜は、ふせんに「地図みたい」と書いて、葉っぱにそっとはった。


4人は、しばらくのあいだ、しゃべらずに観察をつづけた。

それぞれが、ちがう葉っぱを見て、ちがうことを感じていた。


「ねえ、これ、にじににてると思わない?」

結菜が、ふとつぶやいた。


「うん。光のいたずら、また見つけたね」

陽翔が、笑った。


湊斗は、そっとうなずいた。

大翔は、ノートに「Project: 葉っぱの地図(光が丘編)」と書きくわえた。


それは、4人だけの、春の発見だった。


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