5話
「この道、どこに行くんだろうね」
湊斗のことばが、4人の心にのこっていた。
次の日の昼休み。
4人は、図書室のすみで、地図をひろげていた。
「ここが、ぼくの家。谷原。」
大翔が、地図の上に指をおいた。
「光が丘公園って、ここだよね」
陽翔が、となりのページをめくった。
「歩いて行けるかな?」
結菜が、すこしだけ心配そうに言った。
「行けるよ。30分くらいだって、お父さんが言ってた」
大翔が、自信ありげにうなずいた。
「じゃあ、土曜日に行こうよ」
陽翔が、スケッチブックをひらいた。
「持ちものは?」
湊斗が、ノートに書きはじめた。
• しょくぶつノート
• 色えんぴつ
• 水とう
• おべんとう
• ルーペ(あれば)
• ふせんとテープ
「あと、葉っぱをはこぶ袋もいるね」
結菜が、ビニール袋を思い出して言った。
「ぼく、虫よけスプレー持ってく」
陽翔が、ランドセルのポケットをさわった。
「じゃあ、ぼうけんの名前をつけよう」
大翔が、目をきらきらさせた。
「えっと……“しょくぶつの地図たんけん”とか?」
「“葉っぱの道をたどる旅”は?」
「“にじのつづき”ってどう?」
4人は、しばらく考えて、
ノートのうえに、こう書いた。
『Project: 葉っぱの地図』
それは、4人だけの、ひみつのぼうけんのはじまりだった。




