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カトゥオール シアンティフク 12  作者: 双鶴


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4話

ある日、結菜は学校の帰り道で、ふと足をとめた。


「この葉っぱ……」


道ばたに落ちていた、うすい黄色の葉っぱ。

ひらひらと風にゆれて、アスファルトの上に落ちていた。


ひろいあげて、光にすかしてみる。

すじが、まるで川みたいに広がっていた。


「……地図、みたい」


その夜、結菜は家で、ノートをひらいた。

葉っぱを紙のうえにのせて、そっと鉛筆でこすってみた。


すじが、うすく、でもはっきりと、紙のうえにうつった。


「わあ……」


まるで、知らない町の地図みたいだった。

まんなかに太い道があって、そこから小さな道がのびている。

その道は、どこかへつながっているように見えた。


「この葉っぱの中にも、命がながれてたんだ……」


次の日、結菜はそのノートを学校に持っていった。


「見て、これ」

4人の机をくっつけて、そっとノートをひらく。


「すごい……」

陽翔が、目をまるくした。


「ほんとに地図みたい」

大翔が、すじを指でなぞった。


湊斗は、しばらく見つめてから、ぽつりと言った。


「……この道、どこに行くんだろうね」


4人は、しばらくのあいだ、葉っぱの地図をながめていた。

だれもしゃべらなかったけれど、

それぞれの心の中で、ちがう“行きさき”を思いえがいていた。


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