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2話
春のはじめ。
小学校の4年生になったばかりの教室で、結菜は名簿を見て、目をまるくした。
「……湊斗、陽翔、大翔……!」
3人の名前が、同じクラスに並んでいた。
入学してからは、別々のクラスだった。
でも、ようちえんのころ、にじを見つけた4人が、またいっしょになった。
「ひさしぶりだね」
陽翔が、にこにこしながら言った。
「うん」
湊斗は、ちいさくうなずいた。
「また、科学できるかも」
大翔は、ランドセルからノートを出して見せた。
表紙には、ちいさく「ひかりのいたずら」と書いてあった。
結菜は、うれしくなって、窓の外を見た。
校庭の木が、風にゆれていた。
「ねえ、あの木の葉っぱ、すごくきれいじゃない?」
陽翔が、すぐに反応した。
「音もきれいだよ。シャラシャラって。」
湊斗は、耳をすませて、そっと言った。
「……風の音、好き。」
大翔は、ノートに「葉っぱの音」と書いた。
4人は、また、なにかを見つける準備をしていた。




