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カトゥオール シアンティフク 12  作者: 双鶴


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1話

春のあさ。

ようちえんの教室に、ひかりがさしこんでいた。


まどのそばにすわっていた結菜が、ふと、ゆかを見た。


「……にじ?」


つるつるの木のゆかに、ちいさな光のわっかができていた。

赤、オレンジ、きいろ、みどり、あお、むらさき。

まるで、空にかかるにじが、足もとにおりてきたみたいだった。


「これ、なんでできたのかな……」


結菜は、しゃがんでじっと見つめた。

そのとなりにいた湊斗も、なにも言わずに、いっしょにしゃがんだ。


陽翔は、ポケットから小さなレンズをとりだして、光を通してみた。

大翔は、くちをとがらせて言った。


「これは、光のいたずらだよ。たぶん。」


「いたずら?」


「うん。光が、いたずらしてるんだ。まどから入ってきて、ゆかであそんでる。」


4人は、ゆかのにじをかこむようにして、しゃがんでいた。

だれもしゃべらない時間が、すこしだけつづいた。


そのとき、結菜がぽつりと言った。


「ねえ、わたしたち、これからも、こういうの見つけていこうよ。」


湊斗が、うなずいた。

陽翔が、レンズをしまった。

大翔が、ノートに「ひかりのいたずら」と書いた。


それが、4人の科学のはじまりだった。


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