転生
〜かつて必○シリーズに憧れた人達に送る〜
「へ?」
――そんなわけある?
...それが俺が死ぬ際に思ったことだ。
あ、言っておくと。誰かを助けた!とか誰かに刺された!とか、そんな展開すらない。
ただ、普通に...ふっっっっつうぅに通学路にある信号が変わるのを待ってただけなのに、まさかのトラックかなりのスピードで突っ込んできた。
あ!言っておくけど、嘘じゃないぜ?!ドラマとかアニメから有りがちな設定を、パクったわけでもない。
ほんとに...ほんとのことなんだよ。
あぁ死んじまった...多分即死だったんだろうなぁ痛くはなかったし、でもそれ以上にとんでもないことが今の身に起こってるのは確かだ。
ん?それは何か?ていうか、お前は誰だ?ってそうか。自己紹介はまだだった気はするが...まぁそれはとりあえず置いておいて、今俺の身に起こっていることを説明しよう。
それは、
『へぇい!らっしゃい!!。大根安いよ〜』
『お!旦那じゃありませんか。今夜一杯どうでしょ?』
『かぁごめ♩かぁごめ♩』
『てぇめこのやらぁ!盗みなんてしやがってお奉行様に言われてぇか!』
『それだけは勘弁してくれぃ!』
街。いや、町?からいろんな声が聞こえる。子供が遊んでたり、盗人に罵声を浴びせたり、飲みの誘いをしてい
りと様々だ...でもそれは、俺の知ってる東京。いや、日本じゃない。
確かに日本語は話してるが、何やらさっきまで慣れ親しんでた日本語では離れているかのような違和感。というか、ビルは?車は?なんなら、人は多いのに洋服着てるやついないよ?みんな、俗に言う着物?和服?だな。
「..........はっははは......」
乾いた笑いが出るのも当然だろうよ。
何せごく普通の高校生こと、永見洸平は...異世界への転生に失敗して、俗に言う江戸時代に来ちゃったんだからよ...
口上
『仕掛、仕留、仕置きして。
仕舞にゃ仕切って、仕事する
風雲竜虎な裏稼業。
コンプラまっしぐらな令和の時代。
恨みは耐えない仕置屋稼業。
必中からくり血風が、
旋風となりて地獄とこの世の
渡し人となることを
お約束致しましょう。
貴方様にとって、
無縁のお話しであることを、
心から願っております。』
チャララ〜♩チャチャチャラランチャ〜♩チャチャラ〜♫
『転生系プロフェッショナル 裏必殺!悪人仕滅屋稼業』