サンタさんの帽子にあこがれて
W企画を兼ねたエコやってみました(笑)。
クリスマスのお話をやっぱり書きたくなっちゃいました。
あっちゃんのクリスマスの夢は・・・。
「サンタさん、きてくれるのかな」
「あっくん、はやくねなさい。サンタさんはいい子だけしか来ないんだからね」
「はーい」
あっくんは、あたたかい布団にくるまり夢の中へ。
「おやすみなさい」
・・・・・・。
シャンシャンシャンと鈴の音。
あっくんが目を覚ますと、お星さまが見えました。
「目をさましたかい。あっくん」
赤い帽子がキラリ、赤服の白髭おじいさんが微笑んでいます。
「サンタさんだ!」
「ふぉっ、ふおっ、あっくん。実は頼みがあるんじゃが」
サンタさんはトナカイそりのたずなを左手で持ち、右手で顎ひげを撫でウィンクをします。
「なあに?サンタさん」
「ちょっと寝坊して出遅れてしまっての。ワシと一緒にプレゼント配りを手伝って欲しいんじゃが」
「あわてんぼうのサンタさんだね。いいよ」
「ありがとう。あっくん」
こうして、あっくんとサンタさんは、みんなが寝静まる聖夜を空飛ぶトナカイそりで世界中を駆け回ります。
「わあ」
大きな町、小さな町や村、離れ小島、山奥の一軒家、子ども達がいるあらゆる家に訪れます。
サンタさんはそっとよい子の元へ。
「あっくん、そこの青いプレゼントを取ってくれ」
「わかった」
あっくんは、そりの中にあるいっぱいのプレゼントの中から、もぐりこんで見つけ出します。
「ありがとう」
こうして、子どもたちへプレゼントをどんどん配っていきます。
サンタさんは汗を流し、息をきらせても頑張っています。
あっくんは、へとへとでしたが、楽しくて仕方ありません。
そうして・・・。
友だちのみっちゃん、たかしくんにプレゼントを配ると、いよいよ最後あっちゃん家にトナカイそりはたどり着きました。
サンタさんはあっくんの頭を撫でて言いました。
「ありがとう。あっくんのおかげで無事、みんなにプレゼントを配ることが出来たよ。じゃ、君の欲しいプレゼントを教えてくれるかい」
「うん、サンタさん。ぼくはね・・・えっと」
「ふふふ、わかったよ。あっくん。じゃあ、またね」
「うん!」
あっくんが目を覚ますと、そこには欲しかった玩具がありました。
「ありがとう。サンタさん」
10数年後。
敦はそこへ立っていた。
きゅっと赤い帽子を、深めにかぶり深呼吸をする。
「来たかい」
サンタは温和な表情で頷いた。
「うん、来た。あの時の願いを叶えてくれてありがとう」
サンタはバツが悪そうに、ぽりぽりと白髪頭をかいた。
「ここは思ったより、ブラックじゃぞ」
敦は苦笑いをする。
「うん、知っている」