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1話(萎)
隆二は桜散る中、笑顔で入学式の看板の前で写真を撮っていた。
(1年前に遡る)
隆二は行き慣れない道を歩き予備校へ向かい慣れないペンを握りしめ必死に勉強していた。隆二は高校2年生の1月にも関わらず中学生の文法に苦戦していた。「はー、終わりだ終わり、なんで大学目指すなんて思い始めたんだ」隆二は絶望の中終わらせた問題を見ながらそう言った。すると外に飛び出しタバコに火をつけた「あぁ」と溜息か声か分からないような音を出し暗闇だらけの未来を想像していた(俺はまた出来もしない事をほざいて恥を晒すのか)そんな事を考えていらうちにタバコの火は隆二の気持ちのようにジリジリと燃え尽きていた。隆二は重い足を運び塾に戻り再び訳のわからないモノを始めた。
"続く"