第2話属性検査
あれから2年がたった
ようやくまともに発声ができるようになってきたが、地球にいたら世界一美しい女性と言われていたに違いないカレラの母乳を飲めないのは痛い。本当に六間がうらやっけしからん。それはいいとしてひとつ新たに気づことがある。思い出せないんだ、俺の死因が思い出せない。記憶にもやがかかったかのような感覚がして思い出せない。今更前の世界に戻りたいとかは思っていないが、俺の彼女のことが心配だ。
前世では高校生で毎日彼女にバレずに色々な女性と関係を持つようなクズだったが彼女のことを第一に考えていたため「俺」は彼女のことを本当に心配していた。
『今世では誠実に生きる』楓はそう誓った
そういえば今日俺の属性検査がある日だった。
「楓ちゃん今日属性の検査をするから動きやすい服に着替えましょうね〜」
[ちゃん]とはなんだほんとに!恥ずかし言ったらありゃしない。
「あう」
楓は適当に返事をしてカレラに着替えされられ始めた。
会場に着いた楓達は検査官に言われて部屋に移動した。
「どんな属性になるかな?」
「まぁ俺が雷でカレラが治癒だからそのどっちかだろうな」
「固有属性がだちゃったりして」
「そんな簡単に固有属性が出るわけないさ」
検査が始まった
「簡単に説明させていただきます。この水晶に手をかざすと水晶に文字が浮かび上がって来ます水属性であれば[水]土属性であれば[土]というふうに出てきますのでそれで判断させていただきます。それでは、お子様の手を水晶に」
ピタッ
楓の手が水晶に当たった。
その瞬間辺りがザザザッという雑音と共に空間が変化していった。
「なんだこれは」
「何が起きているの」
異変が収まったと同時に水晶にあるイレギュラーな文字が浮かび上がってきた
[妨害]
この属性に周囲が静まり返った
普通、1文字しか浮かび上がって来ない水晶に2つの文字浮かび上がったんだから驚かないわけは無い
「えっとぉ、これは妨害属性という事ですかね」
「そう言われても、、、固有属性ってことですか?」
「多分ですが。私自身初めてのことで、、まぁ属性記入欄には妨害と書いてください」
「分かりました」
「それではこれで検査を終了致します」
こうして楓の属性検査は幕を閉じた。
これから様々なことが楓に起こっていきますので続きが気になる人は是非とも登場というガキのことを応援して頂けたら幸いです