表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/23

拠点を作る 堀×城壁


よし、じゃあどんな形の拠点を作ろうか? 


とりあえず強固な拠点のイメージ。


堀。

拠点の周囲に堀を作る。およそ小学校のグラウンドぐらいの広さを囲うように深さ2メートル幅2メートルくらいの堀を作った。採取で掘ってるから土と石の素材もゲット出来て一石二鳥だ。後から修正する事も考えて楕円状だ。


次は城壁。

素材の石が思ったより多く採取できたので上も歩ける広さの手すり付き城壁を作る。堀の内側に作った。


城壁の表面はツルツルしてるのでなんとなく西洋っぽい雰囲気の城壁が出来た。まあ俺のイメージした通りに作られている。



ところで建築する時はイメージ通りの透明な立体が目の前に(仮)として現れる。それに細部の修正イメージを加えて最終的に決定をすれば完成だ。


しかも同物質を続けて建築するとくっつく。見た目にもつなぎ目は無い。おかげで城壁はシームレスの地続きで見た目にも良い感じ。



と、城壁を作ってる途中で。


グイッと腕を引っ張られた。


「ん?」


何だ? 手をがっちりと捕まれて指先一つ動かせない。


振り返って手の方を見ると……



「う、埋まってる!?」


自分の手が城壁に埋まっていた。それで手が抜けなくて全く動かせなかった。


「何で? 城壁を作る時に近すぎたから……重なった? それで手が……」


手をかざしながら連続で城壁を作っていたから。


俺の手はどうなった?

……。


もしかして無くなった?

……。


いやいや怖い。怖い。怖い。



どうしよう? 

とりあえず城壁を採取で消す!



……あった。

俺の手はあった。


……良かった。



でもなんで重なって建築出来るんだ? これはバグか? 建築バグ? そういや草の生えた地面の上にバンバン城壁を建てているけど……。


あっ、よく見たら「草」と「城壁」が重なってる。セメントの中に草が。ふーん。変な状態だが重なって建築するとこうなるみたいだ。



ま、いいや。


俺はその後、さらに内側に円形の堀、円形の城壁を建てた。3段階の防壁だ。進撃の○人みたいな壁構成になったがこれだけ囲っておけば安心だろう。



次に俺は堀の内側の木や草を全て採取した。

結構な量の木材、葉っぱ、草が手に入った。


そしてその資源を材料に木の小屋を建てる。


中は8畳ほどの小さな木の小屋。


これの耐久力はどれくらいあるだろうか?


試しに採取した「衝撃」を「1個」小屋の壁に放出してみる。


ガッ!



大きい衝撃音と共に木の小屋にヒビが入った。


ほうほう、じゃあ次は衝撃を「10個」放出してみる。


ドガン!!!!


木の小屋はひしゃげてバラバラになって吹っ飛んでいった。


……ふうむ。強度はこんなもんか。


俺はバラバラになった木の小屋を採取する。

(作った時と同じ量の木材が採取出来た)


もう少し強度の高い小屋にしたいな。


……まず木の小屋を建てて。

木の小屋の壁に「重なるように」石壁を建ててみる。

びっしりと石壁を重なると閉塞感があるから「網目上」の穴の空いた石壁を木の壁に重なるように。


そういって屋根にも「石壁」を重ねてつなげていく。鉄筋コンクリートみたいに柔らかいのと固いのを上手いこと組み合わせると強度が高いって聞いた事あるけどおそらく似たような構造だ。



そうして木の小屋 (石壁コーティング)が完成した。


俺は衝撃を「10個」をその木の小屋にぶつけてみる。


ドガン!!!


音は派手だが石壁を少削っただけで木の小屋は壊れなかった。


なかなか丈夫なのを作れたようだ。

本拠地はこんなもんでいいだろう。



そして俺は小屋の中に入って「木の机」、「木のイス」、「木のベッド」「葉っぱの布団」を作った。


そして木のイスに腰掛けて一息。

ふう。


なんだかひと心地のやり遂げた感。




……腹減った。


一仕事したら腹が減ってきた。


飯。


飯か。

食糧はどうする?



「サリュ! サリュー!」


俺はサリュに助けを求めた。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ