何でも採取出来すぎ?
戯れているサリュとプニーは置いといて拠点作成だ。
まず手持ちのストレージ
木材×2個 葉っぱ100個
葉っぱ100個で作れる物は何があるんだろうか。
葉っぱの屋根、葉っぱの絨毯、葉っぱのお布団、草の座布団、葉っぱの服、葉っぱのパンツ、葉っぱ笛、……色々あるみたいだ。
ところで周囲は森だ。
採れそうな資源は木。木材と葉っぱをとりあえずたくさん集めるか……と思いつつも他に資源が無いか探してみる。
足下の草……も採れるんじゃないか? 草に手をかざすと草がライトアップされた。
(草20個を回収しますか? Y/N?)
草も採取できるんじゃん。という事がわかったので草をあらかた回収する。草によって作れる建造物は……
草の屋根、草の絨毯、草のお布団、草の座布団、草の畑、草紐、草の服、草のパンツ、……などなどだ。ラインナップは葉っぱに似ているが。
「……草の畑って何だ?」
草の畑? を手をかざして建造してみる。すると草1個を消費して1メートル四方くらいの草を栽培している畑ができた。草の芽が等間隔に並んでいる。
これが草の畑か。水をやったりしてると草が育つってか? ……ふむ。しかしこんなのあってもしょうがない。俺は「草の畑」に手をかざして採取した。元の草1個に戻った。
「これってぶっちゃけ何でも採取できるんじゃないか?」
試しに草を除いた地面に手をかざすと。地面が四角くライトアップされた。
(土50個石13個を回収しますか? Y/N?)
「はい。YESだ。」
するとボコッと穴が空いて土や石を採取した。もはや何でも採取できるようだ。
土で作れる建造物。
土のブロック、土の壁、泥玉、など。
石で作れる建造物。
石のブロック、石の壁、石の剣、石の盾、石の槍、石のナイフ、石のレンガ、など。
いくつかは木材などの材料と掛け合わせる事で作れるようだ。石の槍は木材×1個、石×1個みたいに。
なるほど。
とりあえず足下の土をごっそり採取できるので地形も改造し放題という事が分かった。そして手をかざして目の前の地面を垂直堀りしてみると……
「大体、10メートルか。」
手をかざして資源を採取できる距離がわかった。そして資源から作った物や資源をストレージからそのまま出す距離も同じく10メートルくらい。
なるほどなるほど。
何でも採取できるんだな。
……もしかして空気も採取出来たり?
空中に手をかざしてみる。
(空気 5個を回収しますか? Y/N?)
試しに採取をしてみるとヒューと風が吹いた。気体も回収出来るなんて。なんでも回収出来るのか? 何か回収できそうなもの、回収できそうなもの……。もの。
日光とか?
(光 5個を回収しますか? Y/N?)
光にイメージをフォーカスするとなんと光も採取ができた。周辺が一瞬だけ暗くなったがすぐに明るくなった。光を採取するって何だろう? 試しに穴を掘って影を作る。そしてそこに「光を1個」放出してみると……
ぱーっと明るく穴が光る。明かりは数十秒ほど続いてその後、立ち消えた。素材の光は光源として使えそう。
じゃあ日光が採取できるならこれもいけるだろう。
音だ。
「光や音を採取ってなんやねーーん!!!」
大声を出してみる。そしてその声を採取しようとしてみる。(音 5個を回収しますか? Y/N?)
音も採取出来た。採取した音をさっき掘った穴に向かって1個放出してみると「光や音を採取ってなんやねーん!」っとさっきの俺の声が穴から聞こえて来た。
「光や音は「波」だって聞いた事があるな。波動関数とかよくわからない話を頭良さそうな奴からされた覚えがある。」
波。波か。波って振動しているという事だ。振動。熱って確か振動だよな? 原子の振動。じゃあ。熱も採取出来るのか?
(熱 5個を回収しますか? Y/N?)
何でも採取できすぎやろ。熱を採取すると周囲の温度が少しだけ少し下がった気がした。
熱。……エネルギー。運動エネルギーは?
物が運動する時のエネルギー。
ちょっと木の剣を木に打ち付けてみよう。
その瞬間にフォーカスしてみる。
(衝撃 2個を回収しますか? Y/N?)
採取するかどうか聞かれるウィンドウは出た。だけど一瞬で消えた。発生した衝撃は一瞬のようでYESと回答するのが遅かったため採取出来なかった。
「やり直してもう一回。」
今度はすぐにYESっていうぞという事を考えつつ剣を打ち付けて衝撃にフォーカス。
(衝撃 2個を回収しますか? Y/N?)
YES、YESと考えながらだったので「衝撃」を採取できた。
そして足下の小石の側面に「衝撃 1個」を放出してみる。
カッ! と音を立てて小石はかなり速く遠くへ飛んで行った。すごい力が小石に加わったようだ。
なんだか光や音の時もそうだったけどなんか増幅して採取されてる? 俺が木を殴って時の「衝撃2個」と小石を飛ばした「衝撃1個」の威力が釣り合わない気がする。
まあ、いいや。
それより俺が木を殴ったら衝撃は2個か。
「ふん!」
地面を思いっきり踏んづけてみる。
(衝撃 1個を回収しますか? Y/N?)
1個か。
今度は別の方法で衝撃を発生させてみる。
石のブロック抱える位を空中に放出して地面に落としてみる。
(衝撃 8個を回収しますか? Y/N?)
8個分か。
今度はさらに大きい1メートル四方くらいの石のブロックをさらに高くに作って落としてみる。
ズズーン!
(衝撃 168個を回収しますか? Y/N?)
おお! 168個分! すごいぞ!
……いやいや、こんな事をしている場合じゃない。
どこまで数値が出せるか挑戦してしまうのは男の性だ。
とりあえずまず拠点を作ろう。