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町へ 37
ノビルは前へ進み出た。
「ほぅ、選手交代か!ルーキー君。」
アビシニがピョコピョコしながら言う。
「お前らが2回戦に来たのは想定外だったが、
実力はそうでもねぇみてぇだな。」
と言って虎はまた下がり腰を下ろした。
ノビルは膝を付き、右手で試合場を触った。
「おいおい、余所見してんじゃねぇ!」
アビシニは思いっきり巨大な剣を降り下ろした。
しかし、ノビルは片手でドンと止めた。
ノビルの右手は
完全に試合場と同じレンガになっていた。
「く…離せ、こいつ…」
アビシニは剣を取り返そうと
力を入れるがビクともしない。
ノビルが右手に力を入れる。
ビキビキという音がして、バリンッと剣が砕けた。
「ヌアァァ!」
アビシニは驚き、残った剣の持ち手を放した。
その隙にノビルは
アビシニの襟首を掴んで投げた。
ドスッと鈍い音がして、アビシニは場外へ落ちた。
「あと1人だ…」
ノビルは鋭い目をした虎を見た。
明らかに怒っていた。
「甘っチョロいファイトはここまでだ。
本物のファイターってのを見せてやるよ!」
虎はマントを翻し立ち上がった。




