町へ 30
ベタインは倒れている勝利に走りよった。
懐から鉤爪のような武器を取りだし、
手に装備した。
その手を勝利に振りかざそうとした。
すると…
ドスッ、と言う鈍い音がして
ベタインは仰向けに後ろへ飛んだ。
鼻の辺りが黒くなっている。
ノビルの指には
メリケンサックがはめられていた。
水野はノビルを睨みつけた。
「何をしたんじゃ…」
ノビルはニッと笑って水野を見た。
「なぁに、腕の長さを変型させて
アイツの顔面に拳を打ち込んだだけだ。
ここからでも届くくらいな。」
ノビルはだらりと3mほど長くなった腕を
元の長さに戻し水野を見た。
『こ…これは…まさかの展開だ~!
戦闘不能に見えたノビル選手が
まさかここでベタイン選手をダウンさせた!!
これはペア戦で
まさかまさかの一騎討ちだ!!!』
開場は一気にわっと盛り上がった。
「残りはお前だけだ。」
ノビルは水野を見て構えた。
水野はチラリとベタインを見て
ノビルを再び見た。
「型をつけようじゃねぇの、若造よ。」
と言って水野はリボルバーの銃を出し、
弾をチェックした。
「このリボルバーは
俺が使えば弾は倍の速さになる。」
水野はノビルに狙いを定め、引き金を引いた。




