町へ 10
翌日ノビルが職種に就いた事を知った4人は
自分も早く職種に就けるよう習得所へ向かった。
ヤイバはトーナメントの3、4、5回戦があるため
張り切っていた。
4回戦では有力者のフランシスと対決するのだ。
ヤイバは遅めに競技部屋に着く。
周りは素振りをして練習したり、
対戦相手を見てる人でいっぱいだ。
ヤイバはトーナメント表を見る。
すると、後ろから声がかけられた。
「貴様がヤイバって奴か!」
ヤイバは振り返る。
そこには身長は2mはゆうに越えてる大男がいた。
腕は太く筋肉質だ。
「次の相手はこの俺様だぜ。
へっへっへっ、見るからに弱そうだな。
御愁傷様だぜ。負ける準備でもしてな!」
周りにいる取り巻きはへらへらと笑った。
ヤイバが何も言わず
そいつの背中を見てると誰かが声をかけた。
「ヤイバはテメェみてぇなクズには
何があっても負けねぇぞ。」
ピクリとして大男は止まった。
声をかけたのはフランシスだ。
「何だと?もう一回言ってみろ貴様!」
フランシスは大男に歩み寄る。
「ヤイバはテメェみてぇなクズには
何があっても負けねぇぞ!」
大男の取り巻きは大声で笑った。
「へっへっへっ、おもしれぇ奴だ。
この、ミラノ様が負けると?
俺と賭けでもしに来たか?」
「あぁ、10000f賭けてもいい。」
フランシスはニヤリとした。
「へっへっへっ、おもしれぇ。良いだろう。
まぁ見てな。予想通り瞬殺にしてやる。」
ミラノはそう言って去っていった。
フランシスはヤイバを見る。
ヤイバはフランシスをじっと見て
どこかへ去っていった。