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意識・職業習得所 45
「それでは、意識バトルのテストをする!」
ノビルの講義の講師、スラングは大声で叫ぶ。
「呼ばれたら自分の意識を言ってリングへ出ろ!
ではまず…アメンボ!」
サングラスをかけた男が立ち上がった。
「はい!自分の意識は滑です!」
アメンボはリングへ登る。
副官はサイドに立ち、策の扉を開ける。
「ルールは簡単。
リングの周りの策に触れたら負け!
では…始め!」
副官が合図を出す。
スラングは野球ボール程の箱を投げる。
アメンボは滑ってかわす。
しかし、
まだ意識に慣れていないのか足を滑らせた。
「隙あり!」
スラングは巨大な箱を投げつける。
アメンボは逃げようとするが逃げ遅れた。
箱が開き、
中からは小さな箱がたくさん出てきた。
「うわぁ~!」
ガラガラガラ…!
アメンボは箱に埋もれた。
アメンボは立ち上がるが
スラングの蹴りをくらいあっけなく策にぶつかる。
カァーン!
「勝負あり!勝者、スラング!」
拍手が鳴る。
スラングがアメンボに近寄りアドバイスをする。
「君はまだ意識を買ったばかりだ。
そんなに急がなくてよい。」
アメンボは自分の席へ戻った。