意識・職業習得所 41
ヤイバの試合を見ていた者のほとんどは
圧巻とした試合に身入っていた。
ただ一人を除いて。
その男がヤイバに話かけた。
「お見事だな。日本刀遣いの剣士。」
ヤイバは男の気配に違和感を感じ立ち止まった。
「テメェは誰だ?」
ヤイバは尋ねた。
「フランシスっていう者だ。
お前がもし4回戦まで来れたら闘う相手だ。」
「へぇ。多分闘うだろうな。互いに強そうだ。」
「まぁ、俺が勝つだろうがな。」
「勝手に言ってろ。」
と言って二人は別れた。
ヤイバは2回戦が始まるまで
暇なのであちこち徘徊していた。
どうやら一部では賭けがやられているようだ。
仕切り屋が騒ぐ。
「さぁ~さぁ~。
賭けの締め切りは1回戦終了までだよ!
1人10fだよ~さぁ!」
ヤイバは賭け見に来た。
「賭けしに来たのか?」
賭けの男が話かける。
「今んとこ大体2000fくらい集まってんだ。
金は当選者全員で山分けだ。
1番人気はブギー、2番人気はサガ、
3番人気はフランシスだ。」
「ヤイバってやつに賭けた奴はいるか?」
賭けの男は名簿を見る。
「ヤイバ…ヤイバ…
ん~そいつに賭けた奴はいねぇな。」
「じゃあ俺はヤイバに賭ける。」
「マジか!
そいつが優勝したら金はあんた独り占めだな!」
「あぁ優勝してやるよ」
「へぇ、自分に賭けんのかい。
そんな奴は人気上位しかいねぇぜ。
あんた金は?」
「10円でいいか?」
と言って10円玉を出す。
「こりゃたまげた!
コイン集めしてる俺にゃ珍品だ!ありがとな!」
「おぅ。」
と言ってヤイバは去って行った。




