意識・職場習得所 23
辺りは歓声に包まれ拍手が巻き起こった。
涙を流す者もいた。
「ありがとう。君。本当にありがとう!」
「こんな奴朝飯前だ。」
ワインの部下は一目散に逃げた。
「う…うゎぁ~」
「アイツら追うか?」
「いえいえ、いいです。
肝心のワインがこんな状態ですから。
さて、皆、ワインから集金を奪い返すぞ。」
「あ、そのことだが、俺に任せてくれないか?」
「えぇ、勿論。あなたは救いの神だ。」
次郎はワインを連れて行った。
一方、ノビルとヤイバは段々と極塔へ向かいつつあった。
「もぅ、疲れたぜ。」
「我慢しろよ。いずれ出られるさ。」
「おぉ、あれは…」
「人だな。ちょっと行くぞ。」
二人は人影を見つけ走り出した。
そこには老婆がいた。
「おゃおゃ、これはお若いのお二人でどうしたんじゃ?」
「ばぁさん、俺ら迷ったみたいなんだ。
案内してくれねぇか?」
「いいがぁ…タダじゃ無理だ。」
「どうすりゃいいんだ?教えてくれ。」
「おでの売ってる商品を買ってくんねぇか?」
「あぁ、いいぜ。」
「おぃ、ノビル。俺ら金持ってねぇだろ。」
「金はあるだろ。ばぁさん円使えるか?」
「勿論じゃ。釣りがでるぞ。着いてきな。」
二人は森の中に案内された。