意識・職業習得所 22
「俺の意識は“等"だ。
この意識はお前のパワーや筋力、体力や知識をお前と同じにする意識だ。
さらに、貴様の潜在能力と俺の潜在能力は合わさることで力は倍増する。」
「ふん。そんなこと、知るか。」
次郎はワインにパンチを入れる。
ワインもパンチを入れる。
拳がぶつかり合い、ワインが押し勝つ。
「ぐはっ…」
「ハッハッハッ、言ったろ。お前じゃ俺に勝てねぇよ。
メリケンタイフーン!」
倒れた次郎に連続パンチをくらわす。
「畜生…はぁっ…!」
次郎はワインの腹に何とか蹴りを入れる。
ワインはよろめいた。
「くっ…まだそんな力が…、でももうそろそろ限界だろ。」
「俺は脚を使った運動をよくやった。
サッカー、フットサル、陸上、セパタクロ…」
「それがどうした?くらえ!」
ワインは全力のパンチを次郎目掛けて打つ。
「そのおかげで脚力は異常なんだぜ。」
ガキンッ…!
何と次郎はワインのパンチを脚で止めた。
「オメェが、いくら俺のパワーを得ようと…
俺のパワーは俺のものだ!」
次郎は素早くワインの後ろに回り膝に蹴りを入れる。
「うわぁ…!」
ワインは倒れこんだ。
倒れこんだワインの横に次郎は立つ。
「キックオフ!」
ドカッ~ン!
次郎はワインの頭を蹴り上げた。