裏社会 36
3日後、次郎やヤイバの怪我は治療が完了した。
そして、新たに彼らは傷病予防注射を受けた。
「俺らが受けたやつって何なんだ?」
「通常性傷病予防注射だ。」
任務に向かった2人とその他の構成員たちは
広い部屋に呼び出されていた。
「何なんだろうな。」
「大事は話ってことだけは確かだ。」
部屋の中はざわざわしていた。
すると、部屋のドアが開き、チリが入ってきた。
そして、マイクの前に立った。
「あーあー、後ろの方、聞こえるか?」
誰かが手を上げた。
「え~、まぁ、構成員全員をここに呼んだからには
ただ事ではないと分かるな。」
辺りはしぃんとした空気になっていた。
「実は…、この中に人神団のスパイがいる。」
部屋の中はざわっとした。
チリは構わず話を続けた。
「先日決行された、
武釣区人神団支部撲滅奇襲作戦は、
本来、マルティンがいない手薄な時に
攻め入るはずであった。
しかし、何故だか、マルティンはいないものの、
代わりに敵リストの強者どもが勢揃いしていた。
まるで、
その奇襲が既に知られていたかのようにな。」
チリは少し間を置いた。
「人神団のメルカトルからは
何者かからの報告があったと証言がある。
そこで、手荒ではあるが、
只今から裏切り者を見つけ出すために
取り調べを行う!」




