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意識・職業習得所 11
こうして、トムはボーンの友人のティーカップとも仲良くなった。
一方、唯一まだ部に着いていないノビルとヤイバは
習得所内の森を迷っていた。
「いやぁ…迷っちまったな。」
「ヤイバのせいだぞ。
『森は近道だ。』とか言いやがって。」
「そんなことはいいだろ。
お前なんか『川泳ぐ。』とか言ってたくせに。」
「うるせぇ。ところでヤイバは何講義受けるんだ?」
「剣刀学と肉体学だ。ノビルは何だ?」
「俺は意識学だ。あの意識とかいうやつ知りたいしな。」
「要は超能力だろ。俺は恐ろしくていらねぇな。」
「でも楽しそうじゃん」
「楽しくはないだろ!」
「でも、腹減ったな~」
「確かに。もう昼だし。」
「おい。何か匂わねぇか?」
「ん?本当だ。こりゃいい匂いだぜ。」
「あっち行けば何か食えるかもしんねぇな。」
「森からも抜け出せそうだ。」
「極塔より、飯だ~!」
こうして二人は2日間極塔を目指すのだった。