200vs2 50
その男は腰に刀を3本ぶら下げた剣士だ。
「おぉ、フランシスか。」
「おぅ、ヤイバ。やっぱりお前だったのか。
て、お前大丈夫なのか?」
フランシスはヤイバの腹を指差した。
「まぁぼちぼちだ。」
「ぼちぼちなわけねぇだろ。」
フランシスはヤイバの後ろの森を見て言った。
「ありゃあなんだ?」
「ちょっとした喧嘩だ。」
「ちょっとしたって、
ここ来る途中も死人みたいなのがわんさか居たぜ。」
「まぁ、気にすんな。」
次郎が2人の話を遮った。
「おぃ、ヤイバ。
すまねぇが俺はちょいと用事があるから
此処はよろしく頼むぞ。」
「あぁ、いいが、何すんだ?」
「まぁ、分かるさ。」
次郎は森の中へ入って行った。
それとほぼ同時に後ろから声が聞こえた。
「君たち、此処で何をしているんだ!」
振り返ると2人の男がそこにいた。
スラングとティーカップだ。
「あっ、講師。
ここでヤイバがいざこざを治めたようで。」
「あぁ、君か。ヤイバ君とは。
噂には聞いてるが、
この泥棒たちは君が成敗したのか?」
「こいつらが泥棒なんですか?」
「まぁ不法侵入って所だ。
あと名簿を見て再確認だが…」
「お~いスラング!ちょっと来てくれ。」
戦いが起こっていた場所から
ティーカップが呼んだ。
「それでは講師。
自分はヤイバを病院へ連れてくんで。」
「あぁ、構わん。」
2人は現場を離れた。