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80000000000  作者: VB:Done
第4章 200vs2
147/377

200vs2 42

「やめろ…貴様…」


「おや?昨日貰ったばかりなのに

やけに思い入れをしちまったな。」


「バァ~カ、

俺の流派じゃ初めて与えられた真剣は

自分の命より大切にしなきゃならねぇんだよ!

テメェみてぇな刀をオモチャみたいに使う奴には

分かっても欲しくねぇがな。

だからその刀を下ろせ。」


「フッ、良いこと言うね~。

命より大切か…」



トラヤヌスは銀色に輝く刀を見つめる。



「なら持ち主が命を捨てれば

こいつは誰のものでもないよな?」


「は?」



トラヤヌスは刀を持ち直しヤイバに突進した。



グサッ…


硬い物を貫く重い音がした。



ヤイバの背中からは鋒が飛び出た。


刀はヤイバの体を貫通し、

血がダラダラと垂れる。



「ヤイバ~!!!」


「おいおい、初期防衛もしてねぇのかよ。」



刀はゆっくりと抜かれ、刃は血で滲んでいる。



「蜘蛛の巣、解除。」



綱はふっと引き付く力を失い、

地面に落ち、一緒にヤイバの体も投げ出された。



「ボス、片付きました。

長らくお待たせして申し訳ありません。」


「他の奴らが厄日だっただけだ。

気にするな。」


「有り難きお言葉。

続いてはボスの番です。

まぁマルクスがかなり痛めつけましたから、

あまり手応えは感じられないと思いますが…」


「いやいや、構わん。

むしろ我が社の名を汚した奴らを殺せるし、

ワインからの依頼も達成できるし、一石二鳥だ。俺は満足だ。」


「ならば光栄です。」



トラヤヌスは倒れたヤイバに近づいた。



「持ち主を失った刀、

このトラヤヌスが頂いてやろう。」



ヤイバの腰に下げられた

銀色に装飾された鞘に手を伸ばした。

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