200vs2 28
小さな竜巻が次郎の前にできた。
葉っぱが舞っている。
「へっ、手も足も出まい。」
ハドが嘲笑う。
「お前の敗けだよ。」
次郎は回し蹴りをして竜巻を断った。
「見せてやるよ、葉の強さ。」
ハドは次郎の背後に立った。
次郎は振り向いた。
「ジョルトブロー」
次郎は踏み込みパンチを入れた。
「グリーンカーテン」
ハドの前に緑の壁が現れた。
次郎のパンチは壁に遮られた。
「葉っぱを操れるのか…」
「そっちが初期意識だ。」
そう言ってハドは地面に座った。
そして地面に何かを埋めた。
「促成剤って知ってるか?」
ハドは立ちポケットからビンを取り出し、
中の黄色い液体を何かを埋めた上にかけた。
するとどうだろう。
みるみるうちに木が生えてきたではないか。
「それも意識か…」
「へっ、これは促成剤。
植物の成長を促すための薬品さ。
まぁ、これは環境適合剤も含んでるがなっ。」
そんなことを言ってるうちに木が成長しきった。
「お前も終わりさね。
こりゃタイガだ。別名、針葉樹さ。」
ハドは木に向かって念じ始めた。
「スピーディー…木枯らし!」
すると木から生えた鋭く尖った葉が
次郎目掛け飛んできた。
「危ねぇ。」
次郎は転げて逃げた。
次郎がいた所には針葉樹の葉が刺さっている。