200vs2 12
「真骨頂だと…」
「そうさ、熊出サイクロン!」
熊出はそう言うとヤイバの周り回り始めた。
すると、
熊出の分身も回りだし
本物と分身がごちゃごちゃになった。
「くだらねぇ」
「それはこれを破ってから言え。」
熊出はさらに加速ししばらくして止まった。
もうどれが本物か分からない。
ヤイバも熊出が何処にいるかが検討がつかない。
「こりゃ参ったな…」
「へへ、お手上げか?」
その瞬間ヤイバは声がした方に斬りかかった。
ズバッ!
熊出は斬られ倒れた。
「おのれ…」
「自分の声しか出ないことは誤算だったな。」
メーターを見る。
形勢が逆転した。
ヤイバの勝利まであと少しだ。
「見てろよ…まだ本気じゃねぇんだからな!」
「真骨頂じゃなかったのか?」
「うるせ!サイクロン!」
熊出はまた回りだした。
「はっはっは、
俺様の意識の本当の真骨頂を見せてやるよ。
貴様は次の技で必ず負ける。
今貴様はこの意識の起点となっている。
もう何処にも逃げられやしねぇ。
喰らえ、幻想豪雨!」
すると熊出の分身は
一気に中心にいるヤイバ目掛けて走り出した。
「こんなことだと思ったぜ。」
ヤイバは右足を半分ほど引き、
そのまま右手で持った刀を振り下ろした。
そこには1人の熊出がいた。
振り下ろされた刀は
熊出の頭に命中し赤く染まった。
「すまねぇが、
カスとは相手してる時間はねぇんだ。」