200vs2 10
その後も3試合が行われ準々決勝は終了した。
ついにベスト4による準決勝が
幕を開こうとしていた。
「相手は?」
「熊出って奴だ。意識者だから気をつけろ。」
ヤイバは熊出より後に試合場に上がった。
熊出は刀を磨いて待っていた。
『では両者、位置について…』
ヤイバは刀を抜き構えた。
『では、はじめ~ぃ!』
戦いは始まった。
2人はどちらも攻めることなく時が過ぎた。
ヤイバが熊出との間合いを詰めた。
すると、熊出が一歩前へ出て打ってきた。
ヤイバは素早くそれを弾き、
刀をそのまま回し腹に一本入れた。
ヤイバはメーターを見た。7%。優位に立った。
視線を熊出に戻すと既に構えになっていた。
ヤイバは程よい間隔を置いて熊出を見た。
しかし、何かがおかしい。
熊出は置物のように動かない。
「ヤイバ、後ろだ!」
ざわついている会場の中で
フランシスの声が微かに聞こえた。
後ろを振り返ると同時にヤイバは腕を斬られた。
相手は熊出だ。
明らかに前にいたはずの熊出が後ろにいた。
「意識か…」
「もちろんだ。俺様は“偽”の意識を使う。
貴様がずっと見ていたのは俺様の偽りだ。」
前にいた熊出の偽りは
ゆらりゆらりと消えていった。




