町へ 43
4人は次郎の周りを囲み逃げられないようにした。
「そいつだ。逃げられるなよ。」
1人の男が前からフードを被って歩いてきた。
「誰だ、テメェら。」
「忘れたと言わせねぇぞ。なぁ粋の良い新人君。」
男はフードを外した。
その男はX部の4年、ワインだった。
「何だテメェか。」
「へっ、口の減らねぇ奴だぜ。
言ったよな、
俺に楯突いたらタダじゃ済まねぇって。
やっちまえ!」
4人は身構えた。
「気を付けろ。そいつらはある組織の連中だ。
ただ者じゃねぇぞ。」
1人がパンチを入れようとする。
次郎はひらりとかわし
男のみぞおちに蹴りを入れた。
しかし、男はびくともしない。
「けっ、頑丈な奴だ。」
次郎がもう一撃を入れようとした時、
次郎は後ろの殺気に気付きしゃがんだ。
すると、次郎の頭の上を剣が通過した。
次郎はそいつの膝に蹴りをいれ倒した。
次郎はメリケンサックをはめ、
倒した男に殴りかかった。
しかし、別の男が次郎の肩を掴み、
倉庫前に積まれた鉄の棒がたくさん置かれた所に
投げ飛ばした。
「はっはっは、いいねぇ~。
戦闘が専門職のそいつらはには
手も足も出ないか。」
ワインはやられた次郎を見て大笑いした。
しかし、次郎はそれぐらいではやられない。
次郎は鉄置き場から立ち上がった。