最後に
ここからは余談的な話しになる。積石墓を調べていて、西方からの影響じゃないか?って話を見た。これロシアでも見つかるから。でも調べていくと、時代がかなり遅い。N系の西方への移動に伴って積石墓の遺跡が西へと移動したとなる。全くの逆だった。東から西へ行った物で、正直龍の起源にドラゴンがあるってのは、どうなのか?と思ってる。
アワキビの関係でどうしても西方からの移住者が欲しいが、だからってこれは論理が雑だと思う。無理矢理おばけを作り出してるような強引さを感じる。アワキビも遺伝的にはどうなのか?と言われてるだけで、考古学的には一切疑問の余地が無いそうだ。でも遺伝的には、典型的なバナナと同じ現象だって点。
バナナは起源地のマレーシアよりアフリカの方が多様性が有る。だがこれはアフリカで広がっただけで、2次的センターと呼ぶらしい。アワキビの中国の多様性をこれじゃないか?と指摘してる人がいる。基本多様性が多いところが起源地は人類もそうなる。だがこういった例外もある。
N関係で、金髪の起源がNだって話がある。リトアニアが金髪率が高いのだが、このあたりに東方から来たNは数多く子孫を残した。最終的にはフィンランドまでいくため、そっちでも金髪率が高いから。元モンゴロイドのNが金髪の起源だという人が居る。その発想自体おかしいわけじゃないが、Nとさほど混血率の高くないゲルマン系もそれなりに金髪率が高い。
偶然なのだが、Nが高い地域はNが深くIと混血した地域で、青目の起源であるIが金髪も起源では無いか?と言われている。それと言うのも時代的に1万年前が誕生の時期といわれていて、Nと混血した場合。例えば後の時代からDNA採取できたら、多分アッシュブロンドと言うくすんだ金髪になると予想される。
今でも高い金髪率の中でこのアッシュブロンドが高いのも率を上げるのに貢献してるらしい。BC3000年付近にたどり着いた事が分かっていて、1万前誕生と言う研究が間違って無い限り、Nは後から混血しただけだろ?ってなってしまう。ただリトアニアIの率があまり高くない。
そもそもスラブ系の国なのでスラブが単純に多い。だが以前も書いたが白人はコーカサスからバルト地域までの範囲で様々な集団の混血によって誕生したと書いたと思う。R系はこれらを世界中にばらまいた事こそ重要で、生み出したのは多分すべてIだと思われる。この根拠にネアンデルタール人との混血が言われる。
じゃ1万年前と言う時期は?これもどう測定したのか?分からなくて青目は青目イブかアダムがいるので、分子時計になる。金髪の場合良く分からない。金髪集団の数が少ない場合分子時計の数が大きくズレル。そしてその可能性がとても高い。突然変異で出来た場合も計算は同じ。
さてNはこれぐらいにして、O1Aか?O1B2か?は分からないが、沖縄で豚の研究から渡来人の可能性について述べられてる研究がある。遺跡を発掘すると地元のいのししとは違う豚かいのししの小さな歯の骨がみつかるらしい。子供ではないらしい、メスによる小さなものでもないらしい。
これをDNAを抽出して調査すると、明らかに沖縄の地元のクラスターとは別の集団に属する離れた系統になるらしい。沖縄集団がどこに位置するか?調べるとベトナムのいのしし集団から別れたのが分かり。この集団と近いクラスタになる。そこから比較しても離れた集団なので、全くの別の系統だと分かる。
沖縄集団は西方の集団とは全く違う。一部イタリアと重なるが逆にイタリアが特異な集団らしくて、こういう例外がたまに出るらしいが、ベトナム集団とみなして良い。これらを元に調査すると、大雑把に東アジア、東南アジアのどこかの集団になる。
日本集団じゃないか?を調べると沖縄集団は日本集団とも違うし、発見された大陸系のものは日本集団とも全く違っていた。ただし、日本集団のいのししとは違うが、豚はすべて弥生時代に中国から連れてこられたので、時代的にありえないため除外される。そうそう時代は2000年以前の遺跡になる。
その中で特に重要なのが、4000年以上前の遺跡から発見されたいのしし(豚)は一番近いのが中国と、濟州島のものに近いらしい。この流れO1B2と関係してるかもしれない。ただし、この近いは参考値で、しかも東南アジアへ中国から広がった系統もあるので、実際どこから来た集団なのか?は分からない。
人骨が見つかったわけじゃないが、猪豚骨から、確かに4000年以上前に沖縄に外来の集団があったのは事実となった。ただこれ、O1Aの可能性もものすごく高い。これこそが、サトイモを持ってきた、根菜農業集団である可能性が高いから。当然この集団のハプロは日本に残ってるものだとすると、O1Aになる。O1B2ではない。