おそわれるむら2
無我夢中で魔物を倒していると、大きな広場にたどり着く。広場の奥には周りの家よりも多少大きな家があり、そこを中心に村人たちが肩を寄せ集まっている。
集会場……いや、村長の家だろうか。
魔物が周囲にいなくなり、息をつく余裕が出来た僕は休みながら辺りを見渡す余裕が出来た。
人が多くいる村長の家には魔物は近づかず、広場の中心に群がっている。
すると怒声が聞こえてくる。
「はああああああああ」
女の人の声だ。どうやら魔物たちは抵抗している女の人を先にどうにかしようと、攻撃しているみたいだ。
魔物の群れがまとめて吹き飛び、魔物相手に暴れている女の人が目に映る。
女戦士だ!!
状況は分からないが、彼女も魔物の襲撃に巻き込まれたようだ。
一人、孤立奮闘し台座のついたままの聖剣を振り回し魔物をまとめて倒していく女戦士。
あっあぶないっ!!
棍棒を頭に叩きつけられ、たたらを踏む女戦士。
一瞬だけ動きが止まるが、まるで殴られたことなんてなかったかの様に棍棒を持ったオークに聖剣をお返しに叩きつける。
オークは信じられない距離を吹き飛び、意識を失った。
猪突猛進。まさにその言葉が似合う、防御を考えていない勇ましい戦い方。
殴られた頭から血を流しながらも、聖剣を力任せに叩きつけ魔物を屠っていくその姿に、僕は暫しの間、魅了された。
あっ……
加勢しないと。
そう思い、僕は覚えたての魔法の詠唱を唱える。
「魔術師魔術修行中、魔術師魔術修行中、魔術師魔術修行中」
詠唱を完成させ、女戦士から少し距離がある魔物に向かって魔法を発動する。
「勇者ライトニング!!」
数体の魔物が倒れ伏すのを見ながら、剣を抜き女戦士に駆け寄って行った。
女戦士の背後を守るように、剣を構え後ろにいる女戦士に声をかける。
「加勢しま……危なっ」
僕の背後にいた女戦士が剣を振り回し、僕まで殴られそうになる。
咄嗟にしゃがみ込んで、避けることに成功した。
僕に気がついていない?
「後ろは任せてください!!」
大声で女戦士に伝える。
声に気づいたのか、女戦士がこちらを振り向いた。
そして、聖剣を上段から叩きつけてきた。
僕は、バックステップをしてどうにか避ける。
ありえない速度で振られた聖剣の風圧が、僕の髪を揺らす。
「おぉ? すまない。人か」
「か……加勢します。」
泣きそうになりながらも、僕はそう伝えた。
「ああ、感謝する。後ろは任せた!!」
そう言い、女戦士は元の方向へと向き直る。
そして、聖剣を横薙ぎに自身が回転するように振り回した。
なんとなく嫌な予感がしていた僕は、すでに距離を取って女戦士から離れていた。
……あまり近くにいないようにしよう。魔法を唱えられるようなら女戦士に光魔法をかけよう。
女戦士の背後を守ることは諦め、近くにいた魔物へと切りかかっていった。
周囲の魔物が減ってきた。
今なら
「さぁ、その疲れた体を僕の愛で包み込んであげよう」
「イケメンの癒し(笑)」
女戦士に光魔法をかける。傷だらけだった女戦士の体が元へと戻っていく。
女戦士は気づいた様子もなく、目の前のオークを叩き潰していた。
広場に集まった魔物の数が残り数体になり、逃げ出していく。
僕は、初めての魔物の大群との戦いでへとへとになり足元がふらつく。
でも……まだ……
頼りない足取りで、腕を怪我している村人へと近づき、魔法を詠唱する。
「さぁ、その疲れた体を僕の愛で包み込んであげよう」
「イケメンの癒し(笑)」
村人のケガが元へと戻っていくのを確認して、集まっていた村人たちに大声を出す。
「怪我をしている人は、こちらへ!! 僕は回復魔法が使えます。元気な人たちは歩けないほど重症の人を運んできてください」
慌ただしく動き出す村人たちを見届け、僕は光魔法を使い続けた……
「さぁ、その疲れた体を僕の愛で包み込んであげよう」
「さぁ、その疲れた体を僕の愛で包み込んであげよう」
「さぁ、その疲れた体を僕の愛で包み込んであげよう」
「さぁ、その疲れた体を僕の愛で包み込んであげよう」
「さぁ、その疲れた体を僕の愛で包み込んであげよう」
体がだるい……魔力切れ……と言うものだろうか?
僕の意識は、闇に落ちていった……
もっと詳細に戦闘描写かけるようになりたい




