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序章

初投稿です。

よろしくお願いします

 空は曇天に包まれ、時折走る稲光が城を禍々しく彩らせる。

 城の城門からやや離れた所で魔物の軍勢を相手に暴れまわる女性と、暴れまわる女性をサポートする様に立ち回る一人の少年がいる。


 燃えるように鮮やかな赤い髪を振り回し、手に持つ剣を力任せに振るいながら魔物を倒していく彼女を見ながら、少年はふと思う。


――いつも、いつも、どうして僕がサポート役なんだろう。


 物語やゲームの勇者は、戦いに関してバランス型で万能だ。回復もできる、物理攻撃も魔法攻撃もできる。痒い所に手が届くそういった能力を持っている。

 もちろん異世界から召喚されたこの少年も、主人公たる勇者の如く万能だ。

 戦いと言うものを知らなかった召喚当時と違い、今の彼は流れるように剣を振るい、女性が倒し損ねた。もしくは死角から彼女に襲い掛かる魔物を斬り重ねていく。


――もう、魔王城の城門前なのになぁ……

 城門が開き、魔物の大群が門を潜りこちらへと近づいてくるのを視界に捉え、魔法の詠唱を開始する。

――せめて魔王と戦うときくらい返してくれないかなぁ。


 詠唱を完成させ、、魔物の大群へと雷魔法を発動させ焼き焦がしていく。

 赤髪の女性の方を見ると、ちょうど最後の一体を叩き潰したところだった。

 少年は周りを見渡し、生き残りの魔物がいないことを確認し、黒い長剣を鞘に収める。

 そして、彼女の持つ台座に突き刺さった状態の剣を見ながら、一欠片の希望を言葉へと変える。


「いい加減、伝説の聖剣を返してくれないかな?」


「だが断る」

 彼女は短く答え、城門へと歩き出した。

 少年は分かりきっていた彼女の答えにため息を吐き、後を追った。






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