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異世界ロケット  作者: 阿波座泡介
1章 ジアース編
6/17

『危機一髪』

 今回は、お姫様メインです。

 騎士が搭乗して操る機兵きへいと思われる鉄巨人の影に、お姫様は姿を隠していた。

 懐剣でドレスのスカートを切り裂いて身軽に動けるようにした姫は、反撃のチャンスを掴もうとドラゴンの様子を覗いている。

 しかし、何か先ほどから鉄巨人の様子がおかしい。

 見上げると、鉄巨人の両腕がダラリと下がる。

 無防備になった鉄巨人の胴にドラゴンの尻尾攻撃が次々とあたる。

 ボディーが凹み、小さな破片がこぼれ落ちる。

 だが、鉄巨人はされるがままに攻撃を受けている。


『グルルル』


 異変に気がついたドラゴンは、喉を鳴らし様子を探っりだした。

 鉄巨人からの反応が無くなった事に、勝利を確信したドラゴンではあるが、それでも少し用心している様子。

 鉄巨人が動かなくなって慌てたのはお姫様の方だった。

 大声で叫んでいるが、鉄の巨人は動かない。

 しかたなく鉄巨人を遮蔽物として影に隠れて呪文を唱詠し、鉄巨人の影から飛び出して攻撃魔法を放つが。

 見当を付けて放った魔法は何もない空間を奔った。

 慌てて周囲を見回してもドラゴンの姿が無い。

 その時、彼女の上を影がおおう。

 思わず上を見たお姫様が見たものは、空を飛ぶドラゴンであった。

 ドラゴンは大きくジャンプをして鉄巨人の後ろに、大地を穿つように着地した。

 咄嗟に前に出ようとするが、巨大な尻尾が進路を塞ぐ。

 振り返ると、巨大な獣の顎が迫る。

「◎◇△〇!」

 彼女は異界の言葉を叫び、両腕で頭を守るようにしゃがむ。

 そんな事をしても助からないのは、彼女にも分かっている。

 だが、それでも……

 

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