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異世界ロケット  作者: 阿波座泡介
1章 ジアース編
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『営業報告』

「ほお~」

「はあ~」


 アホのようにポカンと口をあけた感嘆の呟きをもらす大吉と洋平。


 彼らの視線の先には、白を基調として要所に緑が上品に配されたワンピース型の制服を纏ったアムネがいた。

 お嬢様学校の制服なので、オーソドックスでおとなしいデザインだが、アムネには似合う。

 ついでに、ティアラは外されて結い上げられた髪は、ツインテールに結いなおされている。


(ツインテールって、似合う娘が少ないと思っていたけど……姫にはピッタリだなぁ)

 と、見ほれる洋平。


 また、少しサイズが大きくて、袖から指がチョコンと出ているのもポイントが高い。


「いやあ、お嬢ちゃん! 綺麗やなあ~。馬子にも衣装やで」


「社長……それ褒め言葉じゃないですよ」


 などと漫才を繰り広げる男二人。


「悔しいけど……アムネって、ウチの制服が似合うなあ」


〈ありあとうございます。異世界の服なので、ちゃんと着こなせているか不安だったのですが……〉


「大丈夫だよ。鈴音よりは数倍似合っているから」

「だから、なんで私を比較に出すわけ?」

「だって、分かりやすいだろう」

「まったく洋平兄は、もう」

 プイと頬を膨らました不満顔の鈴音。


 などと話していると、洋平のスマートフォンが着信を知らせる。

 あわてて出ると、上司からであった。


「ええ! 本当ですか?」


 上司からの連絡を受けた洋平は驚き、成本大吉に確認をいれた。


「ああ、PMUの新しいのを2台買うことにした。担当は洋平くんを指名したで。今日は、一日ワシの接待やで」


 大吉は、洋平の知らぬ間にPMUを2台も注文したのだ。

 しかも、洋平が担当に指名した。

 

 これは、とんでもない営業成績になる。

 洋平の上司も上機嫌で、成本社長への営業活動を最優先してくれ、他の業務は一切しなくてよい。と言ってきた。


「と、言うわけや。アムネお嬢さまのお世話をたのむで。なにしろ、ワシの恩人やからなあ」


 と、笑う大吉。

 そんなわけで、洋平はアムネと一緒に行動できるようになった。



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