5.領主からの手紙
ヨハンはオティーリエがエリオットに出した手紙の返事が届いたので、その内容を確認していた。
オティーリエの予想通り、オティーリエは白騎士の操縦者として王家に認識されているそうだ。
また、アーサーについても王家は独自に調査を行ったらしいが、それは空振りに終わり、エリオットが王家に対してアーサーのことを隠して報告していることから、王家としては様子見でエリオットが報告するのを待っている状態らしい。
そして、オティーリエが白騎士の操縦者という情報の出処は、とある新聞記者だったらしい。
その新聞記者は、白騎士の操縦者らしき少女の写真を撮ったのに、記事にすることが出来なかったことを酒場で愚痴っていたそうで。
このことは、ヨハンを打ちのめした。
なにせ、自分が相手をしたと思わしき人物から情報が漏れたのだ。
深い悔恨の念に捕らわれる。
しかし、ヨハンの心をより大きく揺さぶったのは、もう一つの答えの方だった。
王家は二年前からオティーリエの身辺調査をしていたということ。
王太子妃候補として。
セオドアの話からそれは想定していて、覚悟もしていたけれど。
オティーリエが王家に嫁ぐかもしれない。
そう、現実味を持って突きつけられたことは、ヨハンの覚悟など鼻で笑い飛ばすような衝撃となって、ヨハンに襲いかかった。
令嬢の質問に対するお返事です。
従者にとっては色々と衝撃の大きなお返事でした。




