⭕ 可愛い護衛には御用心 3
──*──*──*── 宿泊室
貴族や対戦相手から何等かの妨害をされる事もなく、無事に宿泊室へ戻る事が出来たセロとオレは、室内へ入ってから一緒に温泉へ入った。
今はセロと一緒にベッドの上に腰を下ろして座っている。
今夜はセロと久し振りに『 いいこと 』をするから緊張している。
心臓は無いけれど、オレの心はソワソワ,ドキドキのしっぱなしの繰り返しだ。
今にもはだけそうなバスローブ姿のセロがオレの左隣に座っている。
右手でオレの頭を優しく撫でてくれてるけれど、子供扱いされてるみたいで毎回解せない。
マオ
「 セロ……そろそろ…………いいんじゃないかな? 」
セロフィート
「 前座は必要でしょう? 」
マオ
「 頭を撫でるのは前座とは言わないだろ!(////)」
セロフィート
「 そうです? 」
マオ
「 知らない振りとかしなくていいから!(////)」
セロフィート
「 はいはい。
今宵はマオの身体にワタシの印を付けて良いですね? 」
マオ
「 ( ──来たぁ!! )
う、うん(////)
服で隠せない場所に付けるのは駄目だからな!(////)」
セロフィート
「 はいはい。
マオの恥ずかしがり屋さん♪ 」
嬉しそうに微笑むセロに押し倒されたオレは、まな板の上の鯉になる。
恥ずかしくて目を開けていられないからギュッと両目を瞑る。
バスローブを捲られた肌にセロの柔らかい唇が当たっているのが分かる!
擽ったいけど我慢だぞ、マオ!!(////)
セロフィートは両目を瞑ったマオへ朝迄ぐっすりと熟睡するように睡眠魔法を掛けていた。
マオは気持ち良さそうにスヤスヤと寝息を立てて眠りに就いている。
寝顔がニヤケた笑顔なのを見ると良い夢を見れているのだろう。
セロフィート
「 さて──。
マオも眠らせましたし、恒例の『 いいこと 』を始めるとしましょうか 」
セノコン
「 セロさま、準備が整いましたエリ 」
セロフィート
「 宜しい。
では始めましょうか。
キノコン達によるキノコンパレードを── 」
セノコン
「 畏まりましたエリ!
セロさまの大切なマオさまに毒を盛った不届き者,毒を盛らせた不届き者,指示を出した不届き者,【 マオさま毒殺未遂事件 】に関与した全ての不届き者共を今宵、血祭りに上げますエリ!
阿鼻叫喚の大喝采エリ!! 」
マオキノ
「 マオさまの敵はボクの敵エリ!
マオさまに仇なす貴族はボクが全員屠るエリ!! 」
セロフィート
「 許します。
思う存分に屠りなさい。
夜明け前には戻って来なさい 」
マオキノ
「 畏まりましたエリ! 」
セノコン
「 一夜限りのキノコンパレードを開幕するエリ~~~~! 」
キノコン
「「「「「 エリエリエリ~~~~!! 」」」」」
流暢に喋り出したセノコンとマオキノは創造主のセロフィートに見送られながら、大量のキノコン達を引き連れて、セロフィートが発動させた転移魔法陣の中へ入って行く。
これから夜な夜なキノコン達による恐怖の宴──百鬼夜行が始まる事になるのだが、マオは睡眠魔法で熟睡させられている為、夜間から夜明け前迄行われるキノコン達による惨劇のキノコンパレードの真相を知る事はない。
原因不明の【 貴族大量殺害事件 】のニュースがリゾート地に拡散され、多くの貴族や妖怪達を震撼させ、恐怖に戦く事になるのだが──、それは又別のお話。
キノコン達を見送り終えたセロフィートは、絶賛爆睡中のマオの黒髪を優しく撫でながら微笑む。
セロフィート
「 マオ──君に毒を盛って良いのは、世界中でボクだけだからね。
ボクのマオに毒を盛るような礼儀知らずな “ いけない輩達 ” は確りと懲らしめて痛い目に遭わせないとね。
明日は時間通りに試合を始められるのかな?
ふふふ……。
楽しみだよね、マ~~~オ♥️ 」
セロフィートはマオが眠るベッドから離れる。
夜月が見える窓の鍵を魔法で解錠すると魔法で窓を開ける。
魔法で椅子をベランダに移動させると椅子の上へ腰を下ろして座った。
夜月の光に照らされつつ、心地好い風を肌に感じながらを読書を始めた。
大好きな読書に耽ながら、セロフィートは遥か昔──自分が壊して来た多くの御気に入りの玩具
セロフィート
「 ── “ セロ ” と入
これは “ セロ ” の振
マオと出
“ セロ ” の過
ふふふ…… 」