表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/16

スティーブ、出征!

早朝頃シャワー室… 誰かが早くから出征準備を始めようとするかのようにシャワーを浴びている男。 それはスティーブだった. 一見すると鋭い目つきと鼻、事実上彼の外貌は、完全な彫刻美男のダビッド像と肩を並べるほどのシャープなイメージの持ち主だった。 実際に彼を支持するファンの約7,80%が女性ファンだったという点を考えると、当然のことかもしれない。


そして、完璧な筋肉質の彫刻体に湯気の立ち込めた水が流れ始めた。 一生を格闘技で鍛えてきた彼女の身体は、背後の肩の筋肉と上腹部が過度に発達して膨らみ、まるで筋肉が体を突き抜けて出てくるような状態だった。 それほど先天的な能力とともに後天的な努力で結ばれた神の境地に達した肉体だった。


.


シャワーを終えたスティーブ… 自分の部屋とみられる場所でトランク·パンツ一つだけを掛けたまま,全身鏡の前に立っている そして、自然にそこのタンスを開けた。 そこには高級材質で作られており、強い弾性と丈夫な革手袋と鋼鉄の鉄心をちりばめた白い手袋が何足か見える。 鋭い鉤状の手袋から… ダイヤモンドのつばが刺さった 高級なブランド手袋まで…


幼い頃"自らを... ひいては誰かを守るためには手段と方法を選ばず強くならなければならない!!」と教えたような父の言葉が思い出される。 スティーブが最も尊敬する人物だった. 短い時間の縁、彼は亡くなった。 そのためかも知れないが、父の遺言を守るためにスティーブは言葉どおり手段と方法を選ばずに強くなるための人生を生きてきたし、その結果、全人類が認める格闘界の頂点。 王者の座に就くことになったスティーブだった。


それを除いてもスティーブは神から授かった、神に選ばれた天才。 現存する人間の中では最強者といわれ、生まれつき天賦の才能を持つ男として、格闘技の世界では広く知られていたが、 実はスティーブの生みの親は誰だったのか。 実際に先天的な遺伝子を受け継いだかどうかについては検証されていない。


しかしスティーブの精神力だけは誰にも負けない名品だった。 絶えず努力して自分を発展させようとする姿はまるで手綱を緩めた子馬のように... そうして限りなく何の目的もなく、当てもなく前に向かって走っていくだけだったのだから。 同時に燃え上がる火のような熱情と同時に太陽も凍らせてしまいそうな冷徹さを同時に持った彼だった。


.


自分の前に少し古くて古ぼけた手袋を持ってじっと見下ろすスティーブ.. 自分の幼い頃、誕生日のたびにプレゼントとしてもらった父親のプレゼントであり、唯一の遺品だった。 黒いオラッセの原石が打ち込まれた手にぴったりの愛蔵品だった。 手袋をはめて拳をぎゅっと握るスティーブ..!!そして二足の手袋を余分に引き出しの上に置く。


 「*オラッセ=宇宙から落ちたオラッセ原石から抽出された物質だ。 2015年頃に落ちたわずかな容積の原石が地球に落ちることになったが、幸いにも地球と人類には大きな被害を与えない奇妙な隕石だった。 大気圏に入りながらも原形のまま保存されており,以後,その宇宙石を研究していた科学者たちから地球に存在する物質である鉛と水 たった2つの物質でその原石の物質少量を融合すれば、「オラッセ原石の原型」に加工することができた。


硬さや強度はダイヤモンドよりも硬いのが最大の特徴だ。 しかし、最も大きな弱点で唯一の物質は鉛だったが、溶けてしまった鉛に触れた場合。 同じく融合して溶けてしまうという致命的な性質を持っていた。 初期にはオラッセを利用した建物や様々な工業製品への大々的な導入を試みる予定であったが、悪意のあるテロで簡単に害を及ぼす勢力ができ始め、すぐに姿を消してしまった。


現在では軽いアクセサリーや小規模の生活物品などに加工されて書かれている。』


.


鏡に映ったスティーブの姿は,まるで野生の狼のようだった. 真っ白に血の気のある目つきがとても野性的な姿だ。 その時、静寂を破った執事の足音が聞こえてくる。 ドアが開いた。


 「やっぱり、あの子達と一緒に行くつもりなんですか…?」」

 「そうか…おじいちゃん!」 あの子達を手伝ってくれる人はやっぱり私しかいないみたい。 ハハハハッ!!~


 しかも…そのサリという少女… 昔孤児院で知り合ったリディアとすごく似ている。

ハハ;;ひょっとしてリディアが再び生まれ変わったのではないだろうか..!? おじいさん…!」


.


落ち着いてスティーブに近づいてきては、身体保護装備を用意し、着用させてくれる「執事のおじいさん」だった。 軽い素材だが鉄製の特殊保護装備を眺めては… スティーブはただの遊びやいたずらではなく、心からペトロ一行を助けたいと思っているようだった。 また無言の感じだったかは分かりませんが.. 彼らには相当な危険が伴うだろうということもまた直感的な執事だった.


チョッキをすべて着せてあげ、最後に服装を整えながら執事が言う。


 「坊ちゃんは… 大した心配はしていません。 ほほぉ~ただ、」

 「あ、オン…!?ただ…?」」


 「いいえ、違います。 ただ坊ちゃんが選択したすべてのことが坊ちゃんに大きな意味があることを願う。 だけです。」

 「ふっ、おじいさん… やっぱりおじいさんだよ!~」


.

.

.


スティーブと一緒だった祖父は見えなくなり,すぐに夜明けが明けた.

スティーブはすでに濃い色の茶色のジャケットと鉄のつばがファッショナブルにはめ込まれたジーンズ姿で、荒野の無法者とも言えるほどの姿だった。 白髪の長い髪はオールバックにしてくしで、最後に指の半分ほどに見えるダイヤのついた皮の手袋をはめるスティーブだった。 どうやらファッションに気を使ったようだ!


 [ツァー!]


 「じゃあ、そろそろ出発してみようかな…?!」


霧が立ちこめた夜明け… 巨大な邸宅の前では非常に古典的でありながら、しかし一見すると非常に高価に見える大きな近代バイクのエンジンが鳴る。

そしていつの間にか準備していたのか。。 スティーブとペトロ、サリが順番に立ってたし。 巨大な玄関の前には執事が立っていた。 おそらく出征に急いだペトロとソリを助けるためにしばらく席を外していたようだ。


スティーブが執事が渡したサイエンスゴールドクラスの情報が載っている薄い冊子。 そこに表記されている地図を注意深く眺めている。


 「うーん、このあたりなら3日くらいで十分に着けそうだな。 ところで本当に一般的な地図に表記されているところとはちょっと違う場所だな…?」

 「スティーブ.. 本当にありがとうございます. おじいさんのところまで直接連れて行ってくださるなんて..」


 「うん?お前のスーツというのもすごい武器になりそうだけど、(実はお前のスーツ姿も見たいし。なんか、あいつよりすごいやつらがいるような予感がしてね。~


今度会ったら, ちゃんと飛ばしてやる..!」

 「わあ~バイクだ…。 へへっ!~♡」


ソルリはまるで旅行を控えた子供のように上機嫌だと言わんばかりに飛び回った.


 「さぁ! それじゃ~ん!!」


スティーブはオートバイに乗り,エンジンをますます熱くし始めた.

 [トゥ]トゥ、トゥ、トゥ、トゥ…~トゥアアン~トゥアアン~!~]


高級なバイクに似合わず爽やかに設置されたカラーチックなピンク色の助手席、もちろんそこにはゴーグルをはめた決意の姿でいっぱいのペトロとソリが安着していた。


 「じゃあ、おじいさん… 私がいない間、体に気をつけて待っていろって。~」

 「ええと、坊ちゃんもどうぞ。」


 [ボワ、アアン…!!~]


.


3人はバイクでペトロの祖父がいたかもしれない研究室の方へ行き始めた. また、その時点で振り返ってみて分かったことだが、スティーブの巨大な邸宅はバイクに乗ってもかなり走ってからやっと大邸宅から出ることができた。 もちろんその規模は自分たちがいたユートピアほどではなかったが.. スティーブの地上世界での影響力を改めて実感できる瞬間だった。


オールバックの髪を振り乱しながらバイクを走らせるスティーブの姿。 そして、ゴーグルを書いたペトロとソリの姿が、まるで今でも戦争に臨む軍人のように。 かなり真剣ながらも決意に満ちた様子だった。 遠くから広がって見える広い海岸。 その周辺の絶壁の急な山間道路の上に位置する彼らの姿は… まるで遠くから眺めて何の裏事情も分からない存在たちが眺めた時には。


なんだか何の心配も、悩みもなく… ただ気の向くままに旅をしているような気がした。 そうして静かにまた静かに走っている姿だった。 絶壁から眺めた海の果て、水平線の境界地点では、ちょうど朝食を迎えるかのように眩しい太陽が昇っていた刹那だった。 その光が周辺の全景を燦爛と照らしてくれるようだった。


.

.

.


一日中バイクに乗って走ってきたスティーブと共に少し疲れたのか。 何も言わずに黙々と正面を見つめるだけのペトロ。そしてそのそばに寄りかかってすやすやと眠っているソルリ。 今、この時代はすでに全国家の大陸が地上を行き来できるように全ての国が繋がっていて、このような近代的バイク一つで世界のあらゆる所を行き来できる、そんな時代だった。


 「ペトロ! 今日は十分に来たようだ。 バイクの燃料もほとんどなくなってしまうしね。~まずはその辺で休憩を取れるようにしないと。

 「はい!スティーブ! うーん~この地図の座標では近くに小さな都市が一つあるようです。 外郭付近ですので多分廃墟になっていると思いますが。」


 「う~ん…ペトロ!」 ここはどこ?~?」

 「サリ、もう起きたの?」」


 「ペトロ.. 私 お腹すいた, あ..~」

 「ああ、うぅ…~」


 「果たして…こんなところに人が住んでいるか疑問だな…」」


やはりスティーブの予想は当たっていた。 ぽつんと置かれている都心の真ん中にはもうずっと前から廃墟になってしまった高層ビルだけが昔の早いスピードで成長していた都市だということを思い知らされるように。 冷たくて乾き切ったような荒い砂風だけがペトロ一行を歓迎するだけだった。


ペトロとスティーブはオートバイから降りて、あちこちを歩き回り、今夜泊まるところを探し始めた。 誰も住めないような索漠とした都市。 そのうちスティーブが無言の気配を感じ始めた。


 「ちょっと待って!ペトロ!、ここに誰かがいるらしい」 それも一人じゃなくて、 ものすごい数だと思うんだけど···。」


建物の内部と狭い路地の間、間。 まして、地下空間の中でも自分たちを注視しているような疑問の存在の気配を感じたスティーブだった。


 「ス、スティーブ…!!」

 「緊張を緩めてはいけないようだ。 ここに間違って入ってきたみたいだね」



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ